ハリー杉山、亡きジャーナリストの父への思い 介護では「母親と孤独を感じていました」
タレントのハリー杉山が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた「第52回 日本賞映像祭」発表会にNHKの浅野里香アナウンサーと共に登場。ジャーナリストだった亡き父の想いを語った。

NHK「第52回 日本賞映像祭」発表会
タレントのハリー杉山が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた「第52回 日本賞映像祭」発表会にNHKの浅野里香アナウンサーと共に登場。ジャーナリストだった亡き父の想いを語った。
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NHKが主催する教育コンテンツの国際コンクール「日本賞映像祭」。世界中の教育コンテンツの質の向上に貢献することを目的に1965年に創設され、今年で52回を迎える。今年は世界58の国や地域から373作品と企画が寄せられ、コンテンツ分野の最優秀作品4本、優秀作品4本、特別賞1本の受賞作品が決まった。11月17~20日に東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLで開催を予定しており、最終日の20日には優秀作品4本の中から「グランプリ日本賞」と企画分野の最優秀企画が選ばれる。
その発表会に、日本賞のPR大使を務めるタレントのハリー杉山、20日の授賞式でハリー杉山と司会を務める浅野アナが登場。ハリー杉山は「天国の父親が喜んでくれていると思います。父が初めて日本に来たのが1964年なのですが、記者として日本の魅力をずっと世界に50年ほど伝えた人で、常に日本と世界の間にいて橋わたしで繋げるような役をしていました。記者として本当に父親の背中を追っているような気がします」と笑顔。続けて「それだけでなく世界の教育コンテンツと言われますが、教育コンテンツでもアニメーションやドキュメントがあり、人生の支えにもなるエンタメ作品があります。この季節が来ると日本賞だと思い、幸せなお仕事をさせてもらっています」と満足げだった。
ハリー杉山はPR大使が3年連続、授賞式の司会が6年目を迎える。「今40歳ですが、親近感や今までとは遠い国で起きている現実を学ばなくてはいけないというハードルがありましたが、作品を見るだけで感じやすいメンタルになったのか、作者や監督が伝えたいものが瞬時でわかるようになりました」と同賞の感じ方も変化してきたという。
同賞をきっかけにイギリス時代の同級生との交流も再開。「WhatsApp(ワッツアップ)というアプリを通して、世界の状況を自分ならではの角度を持った視点で答え合わせではありませんが、日本賞をきっかけに当時の同級生とコミュニケーションが生まれました。僕にとっては宝みたいなものです」と語った。
ジャーナリストだった父親とのエピソードも披露。「原稿のタイムリミットだったり、ソースの人が『私、そんなこと言ってないのでクレジットあげないでください』とか言ってましたよ」と当時を懐かしそうに振り返り、「芸能プロダクションもそんなこと言わないでくださいってありますよね。ウチの事務所ではありませんから!」と笑いを誘っていた。
3年前に父親を亡くしたハリー杉山は、それまで母親とともに父親の介護と向き合ったといい、「母親と孤独を感じていました。父親は弱いところを誰にも見せたくなかったので、苦しかったですね。認知症とパーキンソン病に向き合いながら、お互い一番愛する存在だったはずが一番憎しみを持つ相手になった時期がありました」と当時の苦しみを赤裸々に告白。
続けて「介護従事者やヘルパーの皆さん、介護士などプロの皆さんにアドバイスをもらって余裕が生まれました。苦しみを自分だけに抑え込まず、孤独を感じないでほしいですね」と介護などに悩む人々にアドバイスを送った。
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