中国版“タワマンの悲劇”植物に覆われ、蚊が大量発生…完成わずか2年で廃墟に
中国・成都市でマンションのバルコニーを植物で覆う近代的タワーマンション群が劣悪な管理状態から蚊が大発生。完成わずか2年間で廃墟化が進み、「まるで世紀末映画の荒廃したセット」と海外で波紋が広がっている。
劣悪な管理状態…全826部屋のうち住んでいるのは10世帯のみ
中国・成都市でマンションのバルコニーを植物で覆う近代的タワーマンション群が劣悪な管理状態から蚊が大発生。完成わずか2年間で廃墟化が進み、「まるで世紀末映画の荒廃したセット」と海外で波紋が広がっている。
特集しているのは英地元紙「デイリー・メール」などだ。
成都市では2018年に「垂直の森」という高層マンション群が誕生した。全住居のベランダには大量の樹木が植えられている。8つのタワーはグリーンに覆われ、まるでスタジオジブリなどファンタジー映画のような佇まいだった。
現地の不動産関係者は今年の4月までに全826部屋が完売したと証言しているというが、実際に居住している家族はわずかだと報じられている。
理由は管理体制のずさんさだ。「(ベランダの樹木を手入れする)住人がいないので、8つのタワーは植物に完全に覆われてしまった。そして、蚊の侵略を許している」と記事では報じている。826部屋のうち、現在住んでいるのは10世帯という。
記事では「近代的なエコパラダイスのはずが、タワーマンションは荒廃し、世紀末映画のセットのようだ」と衝撃を伝え、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」など海外メディアも特集。終のすみかのはずが、完成わずか2年間で廃墟化するという中国版“タワマンの悲劇”は世界に衝撃を広げている。
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【写真】廃墟化した中国のタワーマンション