俳優・清野菜名が主演を務めたフジテレビ系連続ドラマ『119エマージェンシーコール』のスペシャル版『119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT』が、2026年1月3日に放送されることが分かった。“119”にちなみ、11月9日午前11時9分に情報解禁となった。

　2025年1月期の“月9”枠として放送され好評を博した『119エマージェンシーコール』。今回、その完全新作となるスペシャルドラマが、年末の神奈川・横浜を舞台に放送されることが決定した。今作では、横浜市消防局・通信指令センターの司令課3係が、大みそかの街を襲う大規模停電というシリーズ最大の試練に立ち向かう姿を描く。

　物語の中心となるのは、119番通報を受け、迅速かつ的確に現場へ指示を出す“指令管制員”たち。彼らは、通報者の声を頼りに状況を把握し、命をつなぐ「声のプロフェッショナル」として日々の業務にあたっている。舞台となる通信指令センターは、「救命の連鎖」が始まる場所であり、通報場所の特定やいたずら電話、過酷な災害への対応など、多岐にわたる業務に追われる緊張感あふれる現場だ。

　連続ドラマ版から引き続き、清野が演じるのは“声を聞き分ける”能力を持つ粕原雪。瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、中村ゆり、佐藤浩市といったおなじみのキャスト陣も再集結し、約1年ぶりとなる新作に臨む。加えて今回は、新たな仲間も登場し、司令課3係のチームとしての絆や成長にも焦点が当てられる。

　物語は、年末の慌ただしさの中で起きる多発する事故や火災、さらには年末行事特有のトラブル、そして新たに導入が提案される「AI管制員」による人間とテクノロジーの対立といった問題も浮き彫りとなっていく。そんな中、大みそかの横浜で突如発生する大規模停電が、司令センターと市民をかつてない混乱へと巻き込んでいく。

　以下は清野、渡辺恒也プロデューサーのコメント。

○清野菜名
「『119エマージェンシーコール』が、スペシャルドラマとして帰ってくることになりました。今年放送の連続ドラマでは、視聴者の皆様からたくさんの温かい応援をいただき、本当に励まされました。今回のスペシャルでは、司令課3係に仲間が加わり、新たなチームで一丸となって、皆様に感動をお届けできるよう頑張ります。そして日頃より、現場で命をつないでくださっている皆様へ、感謝の気持ちを込めて撮影に取り組んでまいります。放送をどうぞ楽しみにお待ちください」

○渡辺恒也プロデューサー
「1クールの間、番組を応援し続けてくださった皆様への感謝を形にしてお返ししたい、その思いが、この正月スペシャルへとつながりました。連ドラのラストから9か月後、司令課3係には新たな仲間も加わり、チームの絆が深まるとともに、新たな課題も浮かび上がります。『天職』という言葉の英訳が“CALLING”、つまり『電話』と同じ言葉だと知ったとき、この作品の原点が見えた気がしました。指令管制員は、現場にいながら現場にいない人たちです。誰かの声に呼ばれ、誰かのために動き出すその瞬間――その声ひとつで、誰かの運命を変えるかもしれない。それはまさに、“天職”と呼んでいい仕事なのかもしれません。

　AIが人の仕事を置き換えようとしているこの時代に、それでもなお、人にしかできない仕事とは何なのか。“誰にでもできること”と“その人にしかできないこと”の違いはどこにあるのか。働くという行為の中にある誇りや葛藤、静かで熱い自己実現の戦い、そして“人を救いたい”という思いの強さを、今回のスペシャルではよりスケール感をもって描いていきます。命と向き合うその声に込められた勇気と、ひとつひとつの通報に全力で向き合う彼らの姿を通して、“生きることの尊さ”と“希望を信じ続ける力”を感じていただけたらと思います。たった一つの声が、誰かの明日につながる――その奇跡を、来たる新春にぜひ見届けてください」