坂口健太郎、中学時代はバレー部で「絶望」 “3役演じ分け”のコツも明かす
俳優の坂口健太郎が6日、都内で行われた主演映画『盤上の向日葵』の公開御礼舞台あいさつに、子役の小野桜介、熊澤尚人監督とともに登壇した。映画にちなんだトークで会場を盛り上げた。

主演映画『盤上の向日葵』の公開御礼舞台あいさつ
俳優の坂口健太郎が6日、都内で行われた主演映画『盤上の向日葵』の公開御礼舞台あいさつに、子役の小野桜介、熊澤尚人監督とともに登壇した。映画にちなんだトークで会場を盛り上げた。
坂口演じる天才棋士・上条桂介の少年時代を演じた小野は、実写映画初出演にして、舞台あいさつは生まれて初めて。7月の全体のクランクアップ時に、坂口と初対面した際を振り返って「ちょっと緊張しました」と胸中を明かし、思わず坂口が「緊張しないよ~!」とニッコリ。自身が演じたキャラの成長した姿が坂口だとあらためて説明されると、小野は「こんなイケメンじゃない」と謙遜。会場から「かわいい~」と黄色い声が上がった。
小野はさらに、最後の泣くシーンを「26回ぐらい撮り直した」と回顧。「初めて見たとき、すごい達成感がありました」と笑顔を見せ、会場から拍手が湧き起こった。
小野が12歳の中学1年生であることにちなんで、坂口は自身の12歳の頃を振り返って「中1のときは、部活でバレーボールをやり始めだった。こんなこと言うのもあれなんですけど、緩そうな部活として入った。顧問の先生も『楽しくやろう』という感じだったんですけど、夏休みに入って、いきなり練習がすさまじくきつくなって絶望した。本当に『なんてところに入っちゃったんだろう』と思った」とコメント。当時俳優になろうとは「まったく思っていなかった。大人になっても思ってなかったかも」と言ったところで、「大人になってからは違うか」と笑った。
さらに、小野が坂口に「3作品掛け持ちしてると聞いたんですけど、3役演じ分けるコツはあります?」と直撃。坂口は「衣装を着て、色々整えて、現場に『おはようございます』と言って入ったら、割と切り替わっちゃう。きっと『100%、120%自分でこの役を全うしよう』と入れ込みすぎると抜けない。今僕が34で、34年間生きてきたものを考えて台本を読んでいることが多い。役に入ったときに、ちょっとだけ僕のエッセンスが毎回入る。そうすると切り替えができているときが多い」と明かした。聞き入っていた小野は「めちゃくちゃすごいなと思います」と羨望のまなざしだった。
同作は、柚月裕子氏による同名小説を原作とするヒューマンミステリー。とある山中で身元不明の白骨死体が発見され、手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介(坂口)だと判明する。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、“賭け将棋”で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(渡辺謙)の存在が浮かび上がる。
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