【RIZIN】「シェイドゥラエフ!」外国人王者に六本木が大歓声 人口700万人母国から10周年メイン「ハートを掴んだ」CEOも称賛

格闘技イベント「RIZIN」は5日、六本木ヒルズアリーナで緊急記者会見し、「RIZIN師走の超強者祭り」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード7試合を発表した。現RIZINフェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25=キルギス)は、朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)との防衛戦が決定。この日の会見のために来日した現役王者の登場に会場からも大歓声が上がった。

会見に登壇したラジャブアリ・シェイドゥラエフ【写真:増田美咲】
会見に登壇したラジャブアリ・シェイドゥラエフ【写真:増田美咲】

人気は「RIZIN始まって以来じゃないですか」と榊原CEOも実感

 格闘技イベント「RIZIN」は5日、六本木ヒルズアリーナで緊急記者会見し、「RIZIN師走の超強者祭り」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード7試合を発表した。現RIZINフェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25=キルギス)は、朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)との防衛戦が決定。この日の会見のために来日した現役王者の登場に会場からも大歓声が上がった。

 実力一本で日本格闘技を締めくくる大みそか、メインイベントのリングにまで成り上がった。この日、夜の六本木ヒルズアリーナで大歓声を浴びたのが、現フェザー級王者・シェイドゥラエフだ。

 出身は人口約700万人の小国である中央アジアのキルギス共和国。地元の格闘技団体から、ロシア、韓国、UAEの団体を経由して2024年4月にRIZINと契約を結んだが、当時はファンにもほとんど知られていない存在だった。

 しかし、KOを量産する圧倒的な試合運びから瞬く間にフェザー級のトップファイターにまで駆け上がった。初参戦のシェイドゥラエフと対戦した武田光司は試合後に「とんでもない選手だ」と語ると、2戦目で対戦した元バンタム級王者のフアン・アーチュレッタは「我々はMMAの未来を目撃している」と最大限の称賛を送っていた。

 この日の会見場は一般ファンにも無料開放され、集まったファンは「シェイドゥラエフ!」と口々に叫び、対戦相手の朝倉未来にも劣らないほどの大歓声が上がった。

 会見後に取材に応じた榊原信行CEOも「RIZIN始まって以来じゃないですか。PRIDEの頃は、ヒョードルにしてもノゲイラにしてもミルコにしてもすごい人気があった。僕達はなかなか外国人のスターを作り出せずにいたけれど、RIZINのファンのハートをつかみだしている初の外国人選手なんじゃないですか。イリー・プロハースカにしても、マネル・ケイプにしてもここまでの人気はなかった」と驚きを口にしていた。

 会見では「未来選手のファンは多いですが、大みそかで情景は変わります」と語り、不敵な笑みを浮かべたシェイドゥラエフ。新たな獲物を見つけた“キルギスの犬鷲”は、大みそかの狩りに向けて牙を研ぎ澄ませている。

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