“元祖メガネっ子アイドル”時東ぁみ、現在は1児の母で防災士 10年ぶりグラビアで意識した「男性目線」

今年デビュー20周年を迎えた“元祖メガネっ子アイドル”の時東ぁみが、10月31日に10年ぶりのグラビアDVD『20th aMI』を発売した。高校時代に『ミスマガジン2005』でつんく♂賞を受賞。翌06年にメジャーデビューすると、同愛称でブレイクした。以降、タレントや俳優、さらにグラビアなど幅広く活動。07年には防災士の資格を取得し、防災意識を高めるイベントなどで普及活動を行っている。1児の母になった現在もマルチに活躍する時東がENCOUNTに特別手記を寄せ、今の思いを語った。

デビュー20周年を迎えた時東ぁみ【写真:くさかべまき】
デビュー20周年を迎えた時東ぁみ【写真:くさかべまき】

介護士の岩佐真悠子&西田美歩と介護と防災のイベントを12月に開催

 今年デビュー20周年を迎えた“元祖メガネっ子アイドル”の時東ぁみが、10月31日に10年ぶりのグラビアDVD『20th aMI』を発売した。高校時代に『ミスマガジン2005』でつんく♂賞を受賞。翌06年にメジャーデビューすると、同愛称でブレイクした。以降、タレントや俳優、さらにグラビアなど幅広く活動。07年には防災士の資格を取得し、防災意識を高めるイベントなどで普及活動を行っている。1児の母になった現在もマルチに活躍する時東がENCOUNTに特別手記を寄せ、今の思いを語った。(取材・構成=福嶋剛)

 時間が経つのは、あっという間というか気が付いたらもう20周年なんですね。20周年で何ができるかなって考えた時、やっぱりデビューからずっと支えていただいたファンの皆さんに恩返しがしたいと思いました。そこでやっぱり時東ぁみといえば、グラビアと歌ということで、今年1月に新曲『わたしはアイドル』の配信と10年ぶりのグラビアに挑戦しました。そして今はタレント活動に加えて防災士としての普及活動も柱の中心になっているので、そんな今のお話をしたいと思います。

 もともと芸能界に入るきっかけがミスマガジンだったので、今回、『だったら私のデビューのきっかけになった出版社さんに相談してみよう』と思い、デジタル写真集を2冊出させていただきました。10年ぶりのグラビアでしたが、おかげさまで好評をいただき、グラビアDVDも久しぶりに発売することになりました。

 昔から知っているカメラマンさんやメイクさん、スタイリストさんなど10年ぶりに同窓会みたいな雰囲気で楽しく撮影できました。ただ驚いたのが、やっぱり時代に合わせてグラビアもコンプライアンスが見直されたことです。

 以前は汚い場所でも「ここに寝転がって」と言われて撮影していました。ゴミが散らかっていて「ここって大丈夫かな?」と思ったり、バストラインの露出の多い水着を渡されたり、大胆なポーズをお願いされても「嫌です」とは言えなかった時代でした。でも、今は衣装合わせの段階から「この水着は問題ないですか?」と一つひとつ丁寧に確認していくんですよ。

 それでカメラマンさんに「どんな風に撮る?」と聞かれて、「10年ぶりなのでファンのみなさんに喜んでもらえるように、セクシーに撮ってください」とお願いしたら「今の時代、そんなお願いをする人はいないよ」って笑われました(笑)。最近は女性にも見てもらえるような、きれいでかっこいい写真集が多いじゃないですか。それはそれとしてステキなのですが、私の10年ぶりのグラビアは男性目線を意識して撮ってもらおうと思いました。

 ただ私生活では3歳の息子の母親です。グラビアで水着の話が出た時は『母親になって水着はどうなんだろう』って考えました。うちは男の子ですから、いつか目にした時にどう思うんだろうって正直ためらいもありましたけど、将来息子が見ても「ママはこういうお仕事で頑張っていたんだよ」って胸を張って答えられるような作品を作ろうと思いました。

 大変だったのはボディーメイクです。私は子どもの頃からさまざまなスポーツを続けてきてトレーニングを欠かさずやっているので体形がグラビアじゃなくて体脂肪の少ないフィットネス向きになっていたんです。それでスタッフさんから「ムキムキなので撮影が終わるまで、しばらくトレーニングを止めてください」と言われました。しばらく運動を我慢して撮影に臨んだのですが、『それも今の私だから』と思って楽しんでもらえたらいいのかなって(笑)。

 撮影は沖縄で行いました。10年ぶりですがカメラを向けられると昔に戻って自然とポーズがとれましたし、すごくいい作品を作っていただきました。幼稚園のママ友からは「見たよ」「すごい頑張ったね」って褒めてもらいうれしかったです。

 息子には「お仕事のママはかわいい?」って聞くといつも「お仕事のママはかわいくない!」って言われますけど、幼稚園ではニコニコ楽しそうにしているそうです。幼稚園の先生には「幼稚園で笑っている顔が多い子は、お母さんお父さんが家でたくさん笑っている証拠ですよ」と言われたことがあります。もちろん怒る時もありますし、私たち夫婦にとって初めての子どもなので子育てで分からないこともたくさんありますが、「3人で超楽しんでいこうね」と、普段からそんな話をしているのでこれからも家で笑う時間を作っていきたいと思います。

12月21日に都内で介護と防災のイベントを行う(左から)岩佐真悠子、西田美歩、時東ぁみのミスヤンマガ出身の3人【写真:くさかべまき】
12月21日に都内で介護と防災のイベントを行う(左から)岩佐真悠子、西田美歩、時東ぁみのミスヤンマガ出身の3人【写真:くさかべまき】

防災士になるきっかけはつんく♂さん

 それから、今の私の柱の中心でもある防災士としての話もしたいと思います。私は子どもの頃からずっとバスケットボールをやってきたので、将来は体育大学に進学して体育教師やバスケの審判をやりたいと思っていました。高校3年の時には体育大学のオープンキャンパスでパラリンピックの映像を見てパラアスリートの方々の活躍やものすごい運動能力に魅了されて、そっちの分野でも仕事がしたいと思うようになりました。

 その高3のタイミングで「ミスマガジン2005」でつんく♂賞をいただき、06年につんく♂さんのプロデュースで歌手デビューしました。それからは寝る時間もないくらい忙しい毎日が続いて、体育大学は芸能活動に影響するので進学をあきらめました。とても悔しくて落ち込んでいた私を見て「もし人助けをしかったらこんな資格あるよ」とつんく♂さんに紹介してもらったのが防災士という資格でした。今でこそ全国で30万人くらいいるような資格ですが、当時は2万人くらいしかいなくて、この資格をきっかけに人助けをするとはどういうことなのか真剣に考えるようになりました。

 私は防災士や上級救命技能講習を始め、今までたくさんの資格を取得してきましたが、全てがその人助けをするために必要な資格だと思っています。手話検定、食品衛生責任者、ペット災害危機管理士、環境アレルギーアドバイザー、ドローン操縦技能など、今では防災関連においても年々アップデートされていくので、さまざまなケースで人助けがきるように準備をしています。

 現在は、防災に関する講演会やイベントを自ら企画して、全国のみなさんに防災意識をもってもらうための普及活動を行っています。12月21日には昔からの仲間で今は介護士をやっている西田美歩ちゃんと岩佐真悠子ちゃんと3人で介護と防災を考えるイベント『BECK(防災×エンタメ×地域×介護)』を都内(田園調布せせらぎ館)で開催します。家で介護をしている方や高齢者のみなさんに向けて防災で大切なことや備えておくべきことなどを楽しく分かりやすく紹介していきます。私も改めて介護について学ぶ機会になりますが、高齢化社会になってきた日本で当事者のみなさんだけでなく、誰もが知っておくべき情報だと思っています。入場は無料なのでお近くにお越しの方はぜひ遊びにいらしてください。

 今年はグラビアだけでなく、歌手としても新曲を配信しているのでよかったらSNSなどをチェックしていただけるとうれしいです。20周年を迎えてもまだまだ時東ぁみは元気です!

□時東ぁみ(ときとう・あみ)1987年9月25日生まれ、東京都出身。2005年に『ミスマガジン2005』にてつんく♂賞を受賞しアイドルデビュー。06年4月につんく♂プロデュースによる1stシングル『せんちめんたる じぇねれ~しょん』でメジャーデビューし、“元祖メガネっ子アイドル”の愛称で親しまれる。歌手、ラジオパーソナリティ、MCなど幅広く活躍しながら、07年に防災士免許、上級救命技能を取得し、防災イベント出演やパネリスト、講演なども各地で行っている。「防災知識は常にアップデートが必要」と語り、親子、高齢者など、それぞれの状況に応じた防災対策を指導している。

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