Aぇ! group末澤誠也、初の映画主演「参加できることが本当に光栄」 磯村勇斗とWタッグ

俳優の磯村勇斗、5人組アイドルグループ・Aぇ! groupの末澤誠也がW主演を務める、映画『mentor』の制作が決定、2026年秋の劇場公開に向けて始動することが5日、発表された。末澤は、今回が個人として初の映画主演となる。

映画『mentor』で磯村勇斗(左)とAぇ! groupの末澤誠也がW主演を務める【写真:(C)『mentor』製作委員会】
映画『mentor』で磯村勇斗(左)とAぇ! groupの末澤誠也がW主演を務める【写真:(C)『mentor』製作委員会】

2026年秋の劇場公開に向けて始動する

 俳優の磯村勇斗、5人組アイドルグループ・Aぇ! groupの末澤誠也がW主演を務める、映画『mentor』の制作が決定、2026年秋の劇場公開に向けて始動することが5日、発表された。末澤は、今回が個人として初の映画主演となる。

 監督・脚本を手がける吉田恵輔氏は、『ミッシング』『空白』『ヒメアノ~ル』など、観る者の心に鋭く切り込む“人間描写の鬼”。企画を担うのは、『新聞記者』で日本アカデミー賞 最優秀作品賞を受賞するなど数々の話題作を手がけてきたスターサンズ氏。

 磯村とは『月』(第47回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞受賞作)以来のタッグで、吉田監督とは『愛しのアイリーン』『空白』『ミッシング』に続く4度目の顔合わせとなる。

 本作は11月4日にクランクインし、12月中旬までの撮影を予定。公開は2026年秋(共同配給:エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ)となる。“過去”に囚われたまま大人になった2人の青年。そんな彼らの心を揺らし、運命を狂わす“メンター(助言者・導き手)”の存在。原作ものではなく、オリジナル作品を発表し続ける吉田監督が、誰もが“正しさ”を語りたがるこの時代に、「人は何を“信じて”生きていくのか」という本質の問いを描き切る。

 物語は、15年前の夏に起きたある火災事故から始まる。少年の無邪気な花火遊びがアパートを全焼させ、黒焦げの妻を抱えた男・埜本(のもと)が、燃えさかるアパートの一室から姿を現す。あまりにも強烈な記憶を前に、当事者であった少年たち。龍之介と拓海の時間は、あの日を境に止まってしまった。

 やがて大人になった2人は、まったく異なる道を歩んでいる。龍之介(磯村)は罪に蓋をし、アーチェリーのオリンピック日本代表候補として前へ進もうとする。一方、拓海(末澤)はいまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱(いんうつ)な日々に立ちすくんでいた。そんな2人の前に、あの火傷の男・埜本が再び現れる。しかし彼は恨みの言葉を口にすることなく、「君はもう、充分に償ったよ」と静かに語りかける。不気味なほどに優しいその姿は、やがて彼らにとっての“mentor/メンター”(助言者・導き手)となっていく。

 本作で龍之介を演じる磯村は、「監督の作品には以前から惹かれていて、いつかご一緒したいと思っていた」と語る。役柄としてのアーチェリー選手への挑戦も重なり、「“やってみたい”がそろった奇跡のような出会い」だとオファーを受けた時の思いを振り返る。

 そして、「どんな化学反応が起こるのか、自分でも予想がつかない。その“わからなさ”を楽しみにしながら、現場で生まれる瞬間を大切にしたい」と、撮影への意気込みを見せた。

 一方、拓海役の末澤は、「個人として初の映画出演、しかも主演という形で吉田監督の作品に参加できることが本当に光栄」と語り、これまで演じたことのない役に挑むプレッシャーを抱えながらも、「この機会を全力で生かし、自分をアップデートしながら良い作品にしていきたい」と決意をにじませる。

 そして物語の鍵を握る“メンター”=埜本を誰が演じるのかは、現時点では明かされていないが、磯村が「とんでもない役者さん。想像をはるかに超えてくるだろう」と期待を語り、末澤が「ご一緒できるのが光栄」と語る“メンター役”とは一体誰なのか。

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