ムロツヨシ、福田雄一監督に初めて主演直訴「背負わせてください」 ギャグ映画ではなく“喜劇”と強調

俳優のムロツヨシ、佐藤二朗が4日、都内で行われた映画『新解釈・幕末伝』(12月19日公開、福田雄一監督)の記者会見に登場。福田組で初めて主演を務めたいと福田監督に直訴したことを明かした。

記者会見に登場したムロツヨシ【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に登場したムロツヨシ【写真:ENCOUNT編集部】

映画『新解釈・幕末伝』記者会見

 俳優のムロツヨシ、佐藤二朗が4日、都内で行われた映画『新解釈・幕末伝』(12月19日公開、福田雄一監督)の記者会見に登場。福田組で初めて主演を務めたいと福田監督に直訴したことを明かした。

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 本作はペリー来航、尊王攘夷、新選組、薩長同盟など、数々のドラマチックな出来事が繰り広げられた幕末の時代を、コメディー界のヒットメーカー・福田監督が新たな解釈で実写映画化。福田監督の劇場公開映画20本目となる記念すべき本作で、これまで数々の福田作品を支えてきたムロと佐藤が初めてダブル主演を務め、ムロが坂本龍馬、佐藤が西郷隆盛を演じる。

 ムロは「私が憧れた役者、この方でございます。喜劇の中に喜劇を入れられる役者はそういないと思います。喜劇王をご紹介させてください。胸の内にいくつもの爆弾を抱えた、その中に幾つもの爆弾があるのか。中学生が選んだ四文字熟語、佐藤二朗さんです」と佐藤を紹介すると、佐藤は「4文字熟語じゃないですよ。あなた1週間ぐらい考えてきたでしょ」と応じるなど、福田組らしく笑いで会見がスタートした。

 福田作品はこれまで19作品に出演しているムロと佐藤。ムロは「恐らく1作目は真ん中をやってくれたのが山田孝之。常に福田組では山田くんのところをうろちょろして遊んで、それをお客さんに見てもらって笑ってもらうのがほとんど。数年前に家にいてやりたいリストを作ったら、福田組を背負う側になりたいと思いました」と福田組で初めて主演を演じたくなったと打ち明けた。

 続けて、「福田さんに背負わせてくださいと言ったら、ムロくん1人で背負うのもいいが、二朗さんとがいいかも、と言われ、次の日に二朗さんに連絡しました。こんなすてきな場所で発表できるとは感慨深いです。非常にやりがいを感じています」と笑顔を見せていた。

 一方の佐藤は「福田とムロは仲良くてしょっちゅう会うイメージですが、福田とサシで飯食ったの1回ぐらい」と明かしつつ、「ムロから連絡来た時は『お~珍しい~な~』と。そして僕の行きつけの飲み屋で話したのをよく覚えています」と振り返り、「3人でよくやってきましたが、ムロは適当にやってますという体を言っていますが、その前にある膨大なシンキングタイムを言わず、全然笑いにつながらないから適当感を出してます。今回初めてちょっと汗をかきましたと。ギャグ映画ではなく喜劇。今までの福田組の新境地で、新たな福田組を見ていただきたいなと思います」とアピールした。

 これまでの坂本龍馬像を本作で変えたというムロ。福山雅治主演のNHK大河ドラマ『龍馬伝』は参考にしたというが、「それを見れば見るほど台本が違うので、違う『龍馬伝』のやりがいは感じました。今、この時代に必要で、何か時代が動いたら何かが終わるかもしれない、という目線が入っているので、ふざけた奴が一人いることで攻撃している同士が仲良くすることを期待しながら演じました」とやりきった表情を見せていた。

 また、この日はムロと佐藤のほか、山田孝之、広瀬アリスも登壇した。

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