【RIZIN】桜庭和志の長男・大世、不在の父へ伝えた“たった3文字”の勝利報告 明かした重圧「負けたら本当にバカ息子」
第9試合では“IQレスラー”桜庭和志(56)を父に持つ、桜庭大世(26=サクラバファミリア)と宇佐美正パトリック(25=Battle-Box)に3R・一本勝ち。RIZIN3戦目で2勝目を挙げた。試合後の記者会見ではこの日は不在だった父への思いを明かした。

記者会見で明かした父への思い
格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 12 in KOBE」(2025年11月3日、兵庫・GLION ARENA KOBE/ABEMA PPVで全試合生中継)第9試合RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
第9試合では“IQレスラー”桜庭和志(56)を父に持つ、桜庭大世(26=サクラバファミリア)と宇佐美正パトリック(25=Battle-Box)に3R・一本勝ち。RIZIN3戦目で2勝目を挙げた。試合後の記者会見ではこの日は不在だった父への思いを明かした。
下馬評はストライカーの宇佐美有利だったが、スタンドでも五分に渡り合い最後はグラウンドで極める、見事な勝利だった。相手のパンチの威力は想像以上だったと明かした桜庭。「パンチがすごく、うわーっていう感じになりましたね。1回多分入って、ぐらーってなって、やべーって思いながらやりました」と笑いながら顔をしかめていた。
それでも一歩も引かずに打ち合うのだから、気持ちの強さは父譲りだ。「絶対そこで引いたら相手も詰めてくるだろうし、ここで来ても、やってやるぞっていう気持ちでとりあえずいました」。
顔面以外のダメージも軽くはない。足を引きずりながら会見場に現れたが、「いっぱいキックしたのが(相手に)カットされたりしてたんで、多分それでですね。自分のキックでダメージを負った」と激闘の代償であることを明かした。
勝負を決めた3ラウンドの膝十字固め。必ずしも得意技ではなかったという。「僕的にはアームロックとかの方が得意だと思ってるんですけど、膝十字も練習でよくやるので」。足が絡んだ体勢になった時、「あ、ここで急がないようにしようって思いながら極めにいきました」と激闘の中の冷静な判断が勝利を手繰り寄せた。

父・和志との独特な関係「あんま仲良くないんで」
この日、セコンドに父・桜庭和志の姿はなかった。「おとといぐらいに急に来られなくなっちゃって。ほんとたまたまです」と説明。鮮やかな一本勝ちも「多分見てないと思います」と続け、笑いを誘った。
さらに親子関係については、「あんま仲良くないんで」「必要最低限しか喋らないです」とサラリ。週に1、2度練習を共にするというが、「会話は『お願いします』と『ありがとうございました』ぐらいです」と告白した。その裏では「僕の文句を(他の人に)言ってるらしいです。『あいつは全然できてねえ』とか」と笑いながら明かした。
そんな父に、試合後に送るメッセージは決まっている。「『見たか』だけ送っとこうかなと思ってます」と冗談ぽく答えた後、その真意について「いつも(試合内容を)すごいグチグチ、グチグチ言われるんで。まぁ、多分これでも次会ったら多分何かしら文句は言われると思うんですけど」と照れを隠しつつ口にした。
つきまとう“二世”のプレッシャー。試合後のマイクで「長くなりそうなんで、言いたいことがたくさんあるんですけど、忘れちゃいました」とコメントし笑いを誘っていたが、会見で伝えたかったことを改めて問われると、「父親の名前を使って出てる分、勝てば官軍、負ければ賊軍じゃないですけど、負けたら本当にバカ息子みたいになっちゃうじゃないですか。そういうのもあったんで、今回は本当に勝てて良かったな、みたいなことを(リング上で)多分言おうとしたんですけど、話長いだろうし諦めました」と明かし、再び場を和ませた。
今後について、「年末、絶対出たいです」と大みそかRIZINへの参戦を直訴した。MMAキャリアはまだ3戦、可能性を秘める26歳がRIZINライト級戦線で7色に輝く未来を感じさせた。
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