【超特急インタビュー連載3】ユーキ「東京ドームに立てても終わりじゃない」 8号車と叶えたい夢の先

9人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の初となるライブ&ドキュメンタリー映画『超特急 The Movie RE:VE』(イム・ジス監督、オ・ユンドン監督)が、11月7日に公開される。同作では、6月から東京、兵庫、愛知、埼玉で開催された4都市8公演の『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE』に完全密着。公開に先駆け、ENCOUNTはカイ、リョウガ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロに同作への思い、グループと個人のビジョンなどを聞いた。第3回は5号車のユーキ。

超特急5号車でドジっ子担当のユーキ【写真:藤岡雅樹】
超特急5号車でドジっ子担当のユーキ【写真:藤岡雅樹】

映画『超特急 The Movie RE:VE』 11.7に公開

 9人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の初となるライブ&ドキュメンタリー映画『超特急 The Movie RE:VE』(イム・ジス監督、オ・ユンドン監督)が、11月7日に公開される。同作では、6月から東京、兵庫、愛知、埼玉で開催された4都市8公演の『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE』に完全密着。公開に先駆け、ENCOUNTはカイ、リョウガ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロに同作への思い、グループと個人のビジョンなどを聞いた。第3回は5号車のユーキ。(取材・文=ふくだりょうこ)

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――公開間近となった『超特急 The Movie RE:VE』への思いを聞かせください。

「『EVE』というタイトルをつけた意味だったり、ライブを作る上でのメンバーのそれぞれのリアルな気持ちが形となり、映像となって残ることはすごく光栄なことです。8号車(超特急のファンネーム)の皆さんにも、『普段は見られない超特急の姿を知っていただける映画になっているのかな』と思っています」

――完成した作品の印象は。

「『すごくおしゃれに映像化してくださっているな』という印象がありました(笑)。個人的には、ライブに来てくださった8号車のみなさんのインタビューシーンがすごくグッと来ましたね。うれしさというか、心が素直に伝わってくるというか……。感情がこもった言葉を聞いて、『もっと、皆さんのために頑張りたいな』と思えた瞬間でした」

――ユーキさんが演出面でも携わったライブ自体をどう振り返りますか。

「僕の中ではいろんなバランスが取れていて、自分でも『すごくいいライブが作れたな』という自信はありました。『EVE』には、生命とかお祭りという意味があるんですけど、まず、お祭り騒ぎする超特急らしいライブというのが『表』でした。本当に喜怒哀楽がジェットコースターのようになっている僕らのジャンルレスな音楽がしっかりと詰まっていたと思います。8号車の皆さんのコール&レスポンスが、今までのツアーの中でも最高を更新するぐらい声を出せるセットリストになっていたんじゃないかなと」

――「表」ということは、「裏」もあったのしょうか。

「そうです。表軸のテーマがありながら、裏では生まれてきて、右も左も分からない子たちが友だちや仲間と出会っていく中で強くなっていく瞬間や、生きていけば必ずある葛藤を表現しています。そういったところのギャップのバランスがすごく取れていたライブでしたね。表では、『ライブ楽しかったな』と思っていただきながらも、実は映像だったり、セットリストだったり、流れを理解するとかなり深い思いが込められています。そういったところで、ソフトの方にもコアな方にも『楽しんでいただけるんじゃないかな』と思います」

今回のインタビュー連載に登場する超特急メンバー6人【写真:藤岡雅樹】
今回のインタビュー連載に登場する超特急メンバー6人【写真:藤岡雅樹】

『EVE』に込めた思いとは

――ライブを重ねるごとによって、演出面でのこだわりが変化することはありますか。

「それは特にないですね。その時にやりたいものをライブに落とし込んでいます。当たり前すぎてケンカが多くなったりすることもあると思いますし、近くにいるほど見えなくなってしまいがちなんですけど、人っていつ死ぬか分からないですし、いついなくなるか分かりません。当たり前だと思っていたものが急に変わることが生きているとあります。『EVE』に関しては、『近くにいる人の大切さにあらためて気がついてほしいな』という思いを込めて作っています」

――今後の目標を聞かせてください。

「『ドーム、ドーム』と言っているんですけど、『ドームの先のことを考えなきゃいけないな』と思っています。東京ドームに立てたととして、『そこで8号車と僕たちの夢がかなったイコールそれで終わりではない』というか。超特急はここから楽しい世界を『もっともっと見せてくれるんじゃないかという期待をさせたいな』と思っているんです。目標としては東京ドーム公演がありますけど、さらにその先に行けるようにしたいです」

――最後に、ユーキさんから見たメインダンサー・ハルさんの魅力とは。

「一番若いということもあるんですけど、その吸収力がスポンジみたいなんですよね。メンバーのそれぞれの長所を吸収して自分に落とし込む能力が高い子です。成長スピードがすごい。『本当に止まらない超特急!』な逸材だなと思います」

□超特急 カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルの9人組ボーイズグループ。ダンサーがメイン、ボーカルがバックでパフォーマンスを行う唯一無二の「メインダンサー&バックボーカル」スタイルが特徴。2012年6月、シングル『TRAIN』でデビュー。22年にはメンバーオーディションを開催し、同8月にシューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルが加入。現在の9人体制になった。

□ユーキ 1995年1月2日、徳島県生まれ。5号車、メインダンサー、ドジっ子担当。

ヘアメイク KABUKI RYOTA、HIDEYO MINE、YUKIKO HONGO

スタイリスト 東正晃

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