81歳・杉良太郎、私財数十億円を投じてきた福祉活動 かつて「伏せてやっていた」理由とは

俳優で歌手の杉良太郎(81)が1日、都内で著書『生涯献身』(10月29日発売、徳間書店刊)の出版会見を行った。杉は今年、芸能活動60周年。デビュー前からの福祉活動は65周年を迎え、同書に込めた思いを語った。

記者会見に登壇した杉良太郎【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に登壇した杉良太郎【写真:ENCOUNT編集部】

10月29日に著書出版

 俳優で歌手の杉良太郎(81)が1日、都内で著書『生涯献身』(10月29日発売、徳間書店刊)の出版会見を行った。杉は今年、芸能活動60周年。デビュー前からの福祉活動は65周年を迎え、同書に込めた思いを語った。

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 杉は福祉活動に対する「原動力」を問われ、独特の言い回しで返答した。

「お金がある人は寄付してほしいなと思います。お金がない人は時間を寄付してほしいです。お金も時間ない人は、こういう活動を理解してほしいです。メディアから『売名ですか』と言われたりもしましたが、そういう時は『はい。売名です』と返してきました。(反論する)時間がないので」

 その上で「今は稼いでないけど、昔は稼いだんですよ。だから、寄付をしてきました。自然にリラックスしてきてやってきたんです。でも、30年以上は伏せてきました。隠れキリシタンのようにね」と明かした。

 伏せていた理由については「バレたら大変なんですよ。いいことをしていると大変なんですよ。何をやっても反対する人は反対するから」と説明し、「でも、私が寄付をした自治体が発表したんですよ。それからは、開き直ってやっています」と補足した。

 同書は、2010年に東京新聞の連載「この道」と今年、連載された「私の東京物語」の記事に大幅な加筆をし、杉の苦悩、努力、思考がつづられている。

 杉は、デビュー前の15歳の頃から刑務所慰問など献身的な福祉活動を65年以上続け、国内・海外の災害救援や国際貢献活動にも尽力。投じた私財は数十億円とされている。08年には芸能人初の緑綬褒章を、16年には文化功労者を受賞。現在は法務省の特別矯正監、警察庁の特別防犯対策監、厚生労働省の特別健康対策監を務め、特殊詐欺撲滅や健康行政推進など多岐に渡る活動をしている。

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