寮生活で部活に励む高校生→俳優に 学生時代の野村康太は「目立ちたがり屋でモテなかった」
俳優の野村康太が10月24日に1st写真集『暁紀(あかつき)』(講談社)を発売した。写真集は「はじめての一人旅」をテーマに、「いつか行ってみたかった」という韓国・ソウルのさまざまなシチュエーションで撮影。日々の筋トレで鍛え上げ、184センチの長身が映える肉体美や21歳の等身大の姿など多彩な表情を収めた。このほどENCOUNTの取材に応じ、写真集の撮影エピソードやデビューから3年たった今の思いを語った。

写真集のテーマは「はじめての一人旅」
俳優の野村康太が10月24日に1st写真集『暁紀(あかつき)』(講談社)を発売した。写真集は「はじめての一人旅」をテーマに、「いつか行ってみたかった」という韓国・ソウルのさまざまなシチュエーションで撮影。日々の筋トレで鍛え上げ、184センチの長身が映える肉体美や21歳の等身大の姿など多彩な表情を収めた。このほどENCOUNTの取材に応じ、写真集の撮影エピソードやデビューから3年たった今の思いを語った。(取材・文=水谷賀奈子)
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俳優として波に乗る野村が、満を持して出した初の写真集。本人も気持ちが弾んだようで「『やっと出せる』という気持ちです。事務所の先輩が出しているのを見ていて『早く出したい』と思っていました」と率直な思いを明かした。
タイトル『暁紀』については3つの意味合いを盛り込んだとし、「『初めて韓国に行った“暁”には』と、“暁”の意味である『夜が明ける』、そして『僕の夜が明けて日を浴びて活躍していきたい』という思いを込めました。“紀”は、今回の観光旅の“紀”行が写真集になっているということを表現しました」と説明した。
今回はかねてより行ってみたい国、韓国で撮影した。「コロナ禍に韓国ドラマを見ていて、韓国が好きになったんです」。写真集にはソウルの街に溶け込む姿や、肉体美ほか、可愛さからセクシーまでさまざまな表情が収められた。野村自身、撮影地を提案したようで「ソウルのナクサン公園や韓国式スーパー銭湯『チムジルバン』など、韓国ドラマで見た撮影地から選びました。聖地巡礼みたいで楽しかったです」と笑顔を見せた。
ちなみに、お気に入りのカットを聞くと「たくさんあるんですけど……」と悩みつつも「お花をバックに撮った写真です。撮影が終わってトイレに行こうと思った時に見つけた場所で、もともと撮影する予定にはなかったんです。表紙候補にもなるくらいすてきな一枚になりました」とアピール。白い花を背に、まっすぐにカメラを見つめる瞳にはどこか儚さも感じられる、そんな一枚をあげた。
取材中、唯一覚えたという韓国語「チャル セン ギョッソヨ」を流暢に披露する一幕も。「『かっこいい』という意味で、韓国での撮影中に現地の方からたくさん言っていただけて、すぐに覚えました」とうれしそうに教えてくれた。

ファッション誌『MEN'S NON-NO』で専属モデルを務める
どんな質問にも真摯な姿勢で応える姿が印象的だ。そんな野村はどんな少年時代を送ったのだろうか。
「兄の影響や『モテたい』という気持ちで、小さい時にバスケットボールを始めました。でも、全然モテなかったです(笑)。目立ちたがり屋ではしゃいだりしていたので、異性から見ても“面白い友達”みたいな感じだったのかな」と苦笑した。高校生になると親元を離れて寮で生活し、バスケに励んでいたが、高校卒業のタイミングで別の道を考えるようになった。
「高校2年生の時に部活の顧問の先生と進路について話していて『バスケ以外で何か新しいことに挑戦してみたい』と思ったんです。その時に思い浮かんだのが俳優でした」
バスケには未練はなく、「高校までで(バスケは)お腹いっぱいになってしまって、続ける気はなかったです。昔から映画やドラマを好きで見ていたのと、高校の寮生活でみんなでドラマを見ていて『芸能人ってかっこいいな』と思い、やってみることにしました」と決意したという。
芸能界への挑戦に、先生や友達、家族から反対されることはなかった。
「先生も友達も『頑張って』と応援してくれましたし、家族も『わかった、やってみろ!』と言ってくれました」
その後、高校卒業後の2022年に現在の芸能事務所に所属し、同年7月期の日本テレビ系ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』で俳優デビューした。以来、フジテレビ系『silent』(22年)、テレビ東京系『夫の家庭を壊すまで』(24年)ほか、今年も4月期のテレビ東京系『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』など出演作が続いているが、デビューからどんな3年間だったのだろうか。
「『もう4年目か』と、あっという間でした。でも、運が良かったんだと思います。『辞めたい』と思っていた時期に出演したドラマ『夫の家庭を壊すまで』で、自分のことを知ってもらえるようになって『もっと頑張ろう』と思いました。今も続けていられるのは、周りの方のサポートと運があったからなんだと思っています」
では、「辞めたい」と思う理由はなんだったのだろうか。
「お芝居をする時に緊張してしまって、お芝居どころではなくなることが多かったんです。それで『向いていないのかも』と考えていました」
その不安な時期を克服できたのは、当時共演した所属事務所の先輩俳優からの言葉だった。
「少しずつ現場に慣れてきたこともありますが、『夫の家庭を壊すまで』で主演された松本まりかさんからお芝居についていろいろとアドバイスをいただいて、対峙するシーンを繰り返すことでお芝居を掴めるようになってきました」
ひとつの壁を乗り越えた現在は俳優業に加え、ファッション誌『MEN’S NON-NO』で専属モデルにも従事。そのため常にビジュアルや体型維持には気遣っている。
「韓国ドラマでガッチリしている俳優さんを見て、『僕も服を脱いだ時にかっこいい体でいられるように』と思い、筋トレを始めました。今は、週に2~4回ジムで部位ごとに、気絶する寸前まで追い込んでいます(笑)。気に入っているのは肩ですが、肩幅をもっと大きくしたいです」と写真集でも披露している肉体美の裏側を語った。
最後に今後の目標を尋ねると、「まずは、野村康太という顔と名前をたくさんの方に知っていただきたいです。そして、応援してもらえるように、一つひとつのお仕事にしっかりと向き合い、頑張っていけたらいいなと思います」と言葉に力を込めた。
□野村康太(のむら・こうた)2003年11月30日、東京都出身。21歳。『MEN’S NON-NO』専属モデル。2022年7月期放送の日本テレビ系連続ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』で俳優デビュー。その後は、ドラマや映画などに多数出演。24年に、TBS系連続ドラマ『その着せ替え人形は恋をする』で永瀬莉子とダブル主演し、地上波ドラマ初主演を果たした。25年10月24日に1st写真集『暁紀』(講談社)を発売した。
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