【ばけばけ】さとうほなみ、目指したヒロイン合格ならずも出演オファーに歓喜「またみんなに会える」

俳優・さとうほなみが、なみ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや撮影現場の雰囲気などについて語った。

なみを演じるさとうほなみ【写真:(C)NHK】
なみを演じるさとうほなみ【写真:(C)NHK】

借金背負った家族を養うため遊女となるが明るくたくましいなみを熱演

 俳優・さとうほなみが、なみ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや撮影現場の雰囲気などについて語った。

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 さとうが演じるなみは、農家の家に生まれた8人兄弟の長女。借金を背負った家族を養うために天国遊郭の遊女となるが、境遇に沈まない、明るくたくましい女性。没落して近くに越してきたトキをなにかと気にかける設定だ。まずは出演が決まった時の気持ちを明かした。

「実は私、『ばけばけ』のヒロインオーディションに参加させていただいたんです。年齢が募集要項ギリギリアウト!? ぐらいだったので(笑)、まあ無理だろうと思っていましたが、いざオーディションに行ってみると、とても楽しくて! いい方たちに巡り会えた楽しいオーディションだったし、結果は無理でもいいかと思いながらほこほこした気持ちで帰っていたら、なみ役で出演のお話をいただきました。『またみんなに会える!』という思いが大きかったです」

 演じるなみはどんな人物か。

「家柄に恵まれず、8人の兄弟と親孝行のために自分の身を売って遊女になるというなみの覚悟はすごいものだったと思います。なみには明るく、めげない人でいてほしいというリクエストがあったのですが、遊女を演じるに当たっていろいろ調べてみると、明るく生きていられるような人生じゃないんですよね。実際に松江の大橋川へ行ってみても風がすごく強くて橋もすごく長くて、遊郭から出られないなみにとって川がいかに大きな壁だったかがよく分かりました。

 なみが自分だけでは気丈さを保てない時は、おトキ(高石あかり)やおサワ(円井わん)など町の面々が支えてくれているのを感じます。遊女への偏見はあるけれど、なみが関わる人たちはみんな温かく接してくれるんです。勘右衛門さん(小日向文世)以外は(笑)。小さい町で大きな川をずっと目の当たりにしながら生きてきたなみは、おトキに『心の友よ』という気持ちも持っているはず。だからおトキの姿を見るとうれしいし、自分も彼女の力になりたいという気持ちが大きいんです。おサワには今のところ嫌われていますが、なみはおサワのこともたぶん好き。おサワには『本当は私のこと、好きなくせに!』と思っている気がします。この先おトキ、おサワ、なみの心が近寄って3人が仲良くなれるといいなあ」

 撮影現場や共演者とはどんな雰囲気なのだろうか。

「現場はもう和気あいあい。みんな割とマイペースに自分時間を楽しんでいますが、すごくまとまったいい雰囲気です。おトキ役の高石あかりちゃんは、一緒にやらせてもらうと目力が強くてカーン!ときます。なみを演じているとなぜか人に近寄りたくなってゼロ距離になってしまうので、カーン!と目力を浴びることがよくありますね。彼女自身のコミカルさやキュートさがお芝居でもすごく光る印象です。コメディーチックなほうにも、シリアスなほうにも行ける、どっちにも転べる方なので見ていてすごく楽しいです。おサワ役の円井わんちゃんはシンプルにフラットにお芝居をされる印象。何もしなくても何かしている、構えてないのに技出てる!みたいな感じです」

 最後は『ばけばけ』の見どころと視聴者へのメッセージをコメントした。

「脚本家のふじきさんは『何も起きないです』と言ったけど、『どこが!? 全然起きてるけどな!?』と思いながら台本を読ませてもらっています(笑)。脚本も本当に面白くて、それがドラマとして映像になるとさらにすごい力がプラスされていると思ったので、朝忙しいかもしれませんがぜひ釘付け(くぎづけ)になって隅々までご覧ください。朝に見て癒やされるドラマになっているはずです」

 作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。俳優・高石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じる。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

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