ローソン、緊急のクマ対策発表 撃退スプレー配布…北海道、東北、北関東の約100店舗

コンビニエンスストア全国チェーン・ローソンは31日、全国的にクマの被害が相次いでいることを受け、「クマ対策に関する基本方針」を策定。マニュアル整備、クマ撃退スプレー配布などの緊急対策を発表した。

大手コンビニチェーン・ローソン【写真:ENCOUNT編集部】
大手コンビニチェーン・ローソン【写真:ENCOUNT編集部】

新たにマニュアルを作成

 コンビニエンスストア全国チェーン・ローソンは31日、全国的にクマの被害が相次いでいることを受け、「クマ対策に関する基本方針」を策定。マニュアル整備、クマ撃退スプレー配布などの緊急対策を発表した。

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 今回新たに策定した基本方針について同社は「ローソンの従業員がより安全・安心に働ける環境を目指すとともに、お客様もより安全・安心にローソン店舗をご利用いただくことを目的としています」と説明。3つの対策を掲げた。

 1つ目として、「『お店を守るガイドブック』にクマ対策に関する内容を追加し、店舗への周知を実施」を挙げた。マニュアルを整備。「クマ出没情報等の収集」「クマを店舗に寄せ付けない対策」「クマ出没時の対応」の3つの段階に分けて作成し、ローソン店舗への周知を実施するというものだ。

 具体的には、自治体の情報発信などを基にクマ出没情報を収集するほか、「クマを店舗に寄せ付けない対策」として、ごみ置き場など食品の臭いがするスペースの清掃、クマ出没情報を確認した際のごみおよびごみ箱の店内保管を実施する。

 クマ出没時の対応としては、自治体指示に従って時短営業および休業実施。自動ドアの手動への切り替え、通報先・店舗内避難場所の確認などを行う。

 2つ目は「実際にクマが出没しているエリアの店舗に対し、クマ撃退スプレーを配布」。北海道、東北、北関東のクマ出没確認エリアの約100店舗に、クマ撃退スプレーの先行配布を実施する。使用方法に関しては周知予定だという。

 そして、3つ目は「低周波発生装置の店舗への設置およびクマよけアイテムの従業員の携帯を検討」。クマがローソン店舗に近づかないように、低周波発生装置の設置を専門家など各所に相談しながら検討していく。さらに、鈴、ホイッスル、光る防犯アラームといったクマよけアイテムを従業員が携帯することについて、専門家など各所に相談しながら検討する。

 同社は「ローソンは今後も、お客様により安全・安心にご利用いただき、従業員もより安全・安心に働けるお店作りを目指してまいります」としている。

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