髪を短くした坂口健太郎、イメチェン理由を明かす「なかなか大変な役をやっていて」

俳優の坂口健太郎、渡辺謙が31日、都内で行われた映画『盤上の向日葵』(熊澤尚人監督)の公開初日舞台あいさつに登壇。坂口が髪の毛を短くした姿を披露して、渡辺から継承したものを明かした。

舞台あいさつに登壇した坂口健太郎【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した坂口健太郎【写真:ENCOUNT編集部】

映画『盤上の向日葵』公開初日舞台あいさつ

 俳優の坂口健太郎、渡辺謙が31日、都内で行われた映画『盤上の向日葵』(熊澤尚人監督)の公開初日舞台あいさつに登壇。坂口が髪の毛を短くした姿を披露して、渡辺から継承したものを明かした。

 アマチュアからプロ棋士へと異例の昇進を遂げた主人公の天才棋士・上条桂介を演じた坂口は、「ついにこの映画封切り初日を迎えました」とあいさつ。16日に行われたジャパンプレミアの際よりも髪の毛が短くなっており、MCが「初日を迎えたからさっぱりした?」と尋ねると、「そうです。初日のために」と笑い、「ちょっと役で、なかなか大変な役をやっていて(髪の毛を切った)。これも大変な役なんですけど」とイメチェンの理由を説明した。

 将棋指しとしては超一流だが人間として最低な伝説の賭け将棋の真剣師・東明重慶(とうみょう・しげよし)を演じた渡辺とは、今作で初共演。坂口は撮影を振り返り、「東明が出てくるシーンは、『何かが起きるな』と不穏な空気をまとっている。どこかちょっと緊張感があった」と話し、「カットがかかって、脚本の話をしているときの謙さんは軽やかな方だった。『よーい!』の声がかかった瞬間、2人ともスイッチが入りました」と話した。

「魂の継承」というテーマにちなみ、渡辺から継承したものを聞くと、「謙さんの思いを聞いて、自分の肌感、肉感というものを感じていなかったとしたら、桂介はもしかしたらもっと悲惨な結末だった気がする。ある意味、東明に業を背負わされた、だから生きる理由が見つかった気がした。だから、一個ものすごく大きい説得力になったとお芝居しているときもそうですし、映像を見た時も感じました」とコメント。「謙さんの東明に対しての愛情は、その愛情が作品のことにもなると思う。役を生ききることは学ばせていただきました」と語った。

 坂口の発言を受け、渡辺は「僕らは形がないから継承ってむずかしいんです。僕も10年くらいして、あの時言っていたことって、こういうことなのかな? というのを感じて自分の中で熟成していくものが結構あったりする。僕らはそうやって継承されていくのだと思う」と言及し、「10年後を楽しみにしています」と思いを伝えた。

 本作は、柚月裕子氏による同名小説を原作に、坂口と渡辺の魂の演技バトルで魅せるヒューマンミステリー。とある山中で身元不明の白骨死体が発見され、手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児(ちょうじ)となった天才棋士、上条桂介だと判明する。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、“賭け将棋”で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶の存在が浮かび上がる。

次のページへ (2/2) 【写真】舞台あいさつのアザーカット
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