79歳・堺正章、「私自身も高齢者になりました」 日々感じる疑問・不安に言及「一体どうなるんだろう」
俳優の竹野内豊、堺正章、風吹ジュン、シンガポールを代表する世界的映画監督のエリック・クー氏が31日、映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』(配給:ライブ・ビューイング・ジャパン)全国拡大公開初日記念舞台あいさつに登壇した。

映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』全国拡大公開初日記念舞台あいさつ
俳優の竹野内豊、堺正章、風吹ジュン、シンガポールを代表する世界的映画監督のエリック・クー氏が31日、映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』(配給:ライブ・ビューイング・ジャパン)全国拡大公開初日記念舞台あいさつに登壇した。
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フランスの俳優カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務め、迷える大人たちの希望と再生を描いた作品。シンガポール、日本、フランスの国際共同制作で、群馬・高崎市と千葉・いすみ市で撮影が行われた。竹野内と堺が初共演で親子役を演じ、風吹が幼い頃に別れた母親役を務める。
来日したエリック監督は「またこの大好きな日本に戻ってこれて本当にうれしく思っています。この素晴らしいゲストの皆さんと仕事ができたこと、本当にうれしく思い、私にとっても貴重な経験となりました」と感謝を伝えた。
国際色豊かな撮影時の印象を竹野内は「もうとにかく撮影がすごくスピーディー。エネルギッシュで、本当に純粋な心を持つ少年のような素敵な監督のそういうお人柄がこの作品から映し出されていると思います」と振り返った。
堺は、カトリーヌとの海辺のシーンを回想。「カトリーヌさんと目を見ながら、私がある歌を口ずさむシーンがあったんですが、なかなかメロディーが出てこなくて。カトリーヌさんから『どうすればもっと盛り上がるか』という質問があったので、こういうのはどうか、ああいうのはどうかということをちらっと私が提案したんですが、それは全て却下されました」と明かし、会場の笑いを誘った。
また、酒好きというエリック監督には「少しでも僕のカットが多くなれば」という思いから来日するたびにスコッチをプレゼントしていたことを明かした。
最後に、竹野内は「独特な感性で静かに描いてくださっています。人生によって感じ方もさまざまだと思いますが、最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけた。
今年79歳となった堺も、「私自身も高齢者になりましたので、これからの現世と来世って一体どうなるんだろうと、現実的に疑問とか不安とか、そういうものを感じて日々生きております。この映画は『こんな来世だったらまだまだ現世の続き』というような捉え方で、非日常を日常的に描いた映画です」と語った。
父の死をきっかけに高崎を訪れたハヤト(竹野内)。離婚したハヤトの母・メイコ(風吹)に思い出のサーフボードを届けてほしいという父・ユウゾウ(堺)の遺言と、フランス人歌手・クレア(カトリーヌ)のコンサートチケットを見つけるが、その翌日、クレアの突然の死を知る。ハヤトは父の遺言を果たすため、家を出ていった母を探す旅に出る。一方、死後の世界で彷徨うクレアは、ユウゾウと出会い、見えない存在としてハヤトの旅を見守ることに。家族、仕事、人生―様々な葛藤を抱える中、旅路でハヤトが辿り着く答え、そしてクレアが導く“奇跡”が注目される。
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