「半沢直樹」大和田役で大人気の香川照之が真に迫った演技を続けられる理由
25歳で再会した父の口から出た言葉は…
父親とはまったく会わずに育ち、物心がついて初めて生の父親の姿を見たのは、高校の課外授業の集団鑑賞会で歌舞伎を観に行ったとき。俳優デビュー直後の25歳のとき、突然、「生んでくれてありがとう」と伝えたい気持ちにかられ、静岡の公演先にいた父親を電撃訪問。楽屋の外から大声で呼びかけ、何とか中に入れてもらったが、父の口から出た言葉は「あなたは息子ではありません。僕はあなたの父でもない」という非情なもので、香川はその言葉を涙で身体を震わせながら聞いたという。
しかし2000年、父と再婚した藤間紫の仲介で、父と再会し和解。香川は長男・政明(16、五代目市川團子)を念願の歌舞伎役者にするため、自身も「家業から逃げていけはいけない」と12年、異例の46歳という年齢で歌舞伎界にデビューした。
その直前には、脳梗塞の後遺症の残る父を引き取った。2か月半ほど一緒に暮らし、親子水入らずの濃密な時間を過ごした。
歌舞伎デビュー後は市川中車、その他の仕事では本名の香川照之を使い分けながら活動を続けている。「なぜ市川中車という名前1本にしないのか」と苦言を呈する歌舞伎界の人もいるという。しかし、香川は「大名跡1本なんて恐れ多い」という気持ちや、母親の名字である香川の名前を捨てないでほしい、という母親の思いなどを汲んで、使い分けを続けている。
「新しいパートナーはいない」は本当か?
目下は独身。1995年、元JALの国際線CAと結婚し、1男1女をもうけたが、2016年離婚している。理由は明かしていないものの、夫人への“梨園いじめ”だったなどと報じられた。子どもたちの養育権は元妻が、長男の親権は香川がもち、長男は現在も熱心に香川宅に歌舞伎の稽古に通っている。
もっとも、長男は反抗期の真っ只中。生活態度を注意すると、NHK Eテレの教養番組で“カマキリ先生”に扮している香川に対し、「うるせえカマキリ」と言い返すのだとか。
気になるのは女性関係だ。2年前、30代の銀座のクラブホステスとの交際が報じられ、昨年は豪華ハワイ旅行を楽しんだ。新居のご近所さんに一緒にあいさつ回りをしたことも報じられたが、この6月に直撃取材を受けた際には「新しいパートナーなんていません」と否定している。
「香川さんは仕事ができて稼いでいるし、頭も良くて話もうまい。いくらでも女性は寄ってくるのでしょう。結婚前は“ミスさっぽろ”にも選ばれたタンゴ歌手の冴木杏奈や、元『光GENJI』大沢樹生の元妻の喜多嶋舞との交際が報じられましたよね」(雑誌記者・前出)
「半沢直樹」で香川の人気もますます高まり、週刊誌のマークがきつくなりそうだ。