ベンツは圧倒的存在感、BYDは3500万のモンスター…モビリティショーでメディアの注目を集めた車たち全公開
国内最大級の自動車展示会「ジャパンモビリティショー 2025」(10月31日~11月9日、東京ビッグサイト)のプレスデーが29日、開催された。世界の自動車メーカーの最新EV(電気自動車)やコンセプトモデルが続々とお披露目。会場にはデザイン、テクノロジーが交錯した。

BMW/MINIブースでは、ポール・スミス氏が登場
国内最大級の自動車展示会「ジャパンモビリティショー 2025」(10月31日~11月9日、東京ビッグサイト)のプレスデーが29日、開催された。世界の自動車メーカーの最新EV(電気自動車)やコンセプトモデルが続々とお披露目。会場にはデザイン、テクノロジーが交錯した。
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BMW/MINIブースでは、英国を代表するデザイナーのポール・スミス氏との新コラボレーションモデル「ポール・スミス エディション」が世界初公開された。価格は税込598万円。
プレスカンファレンスには、サプライズでスミス氏本人が登壇。「日本と日本の人々を愛しています。日本は非常に重要な存在。間違いなく大きな市場です」と笑顔で語った。
ドアを開けると地面に「Hello」と映し出されるプロジェクション。乗り降りする際には「Every day is a new beginning(毎日が新しい始まり)」というメッセージが目に飛び込む。フロアマットにはうさぎをモチーフとしたデザインが施された。
スミス氏は「“こんにちは”は歓迎の意味です。車内には“毎日が新しい始まり”と書かれています。それは、毎日が本当に新しい始まりだから。前向きに1日を楽しみましょう」と説明し、独自のユーモアと哲学を示した。
ベンツAMGは約4万キロを8日弱で走破した
メルセデス・ベンツは、次世代EVの基盤として多くの革新的技術が搭載されている「CONCEPT AMG GT XX」を公開。サンセットビームオレンジのカラーリングと、スポーティーなデザインで圧倒的な存在感を放った。
メルセデスAMG社CEOのミヒャエル・シーベ氏は、「この車はスタートダッシュが非常に速く、まさにAMGらしい走りを見せます。しかし、短距離走者だけでなく、マラソン並みのスタミナも備えています。つまり速いだけでなく、長距離走行にも耐えれるように作られているのです。この車はその期待に本当に応えました」と手応えを口にした。実際、約4万キロ(地球一周分)を8日弱で走破した走行テストも発表され、その実力を裏付けた。日本導入時期は未定となっている。
中国の自動車メーカー・BYDのブースでは、ハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」によるスーパーカー「YANGWANG U9」が登場。サスペンション技術で“ジャンプパフォーマンス”を披露すると、会場ではどよめきが起こった。中国での価格は、日本円にすると約3510万円。日本での販売は決まっていないが、大きな注目を集めた。
さらに、BYDでは日本市場に特化した話題の軽自動車EV「RACCO(ラッコ)」のプロトタイプを初公開。絶滅危惧種となっている動物のラッコからネーミング。BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は「BYDは“地球の温度を1度下げる”という企業理念のもと、あらゆる命へのいたわりを忘れないように、この日本の専用開発車をスタートするにあたって思いを込めました」と話した。2026年夏ごろの発売を予定し、開発段階ですでに100台以上の試作車で衝突試験・充電試験を重ねたことを強調した。
ジャパンモビリティーショー2025には、過去最多の517社・団体が参加している。
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