三遊亭円楽、5代目円楽十七回忌法要で一門を引っ張る覚悟 父好楽「一回り大きくなった」

2009年10月29日に76歳で亡くなった落語家、5代目三遊亭円楽さんの十七回忌法要が命日の29日、東京・竹ノ塚の易行院で行われ、7代目を継いだ三遊亭円楽(47)ら一門の弟子30人と遺族合わせて32人が参列した。円楽は長期ビジョンとして、「2028年に三遊亭円生五十回忌、6代目円楽の七回忌を大々的に行いたい」と宣言した。

五代目三遊亭円楽さんの十七回忌法要に参列した三遊亭好楽(左)と三遊亭円楽【写真:ENCOUNT編集部】
五代目三遊亭円楽さんの十七回忌法要に参列した三遊亭好楽(左)と三遊亭円楽【写真:ENCOUNT編集部】

2028年は三遊亭円生五十回忌、7代目円楽七回忌「大々的に仕掛けます」

 2009年10月29日に76歳で亡くなった落語家、5代目三遊亭円楽さんの十七回忌法要が命日の29日、東京・竹ノ塚の易行院で行われ、7代目を継いだ三遊亭円楽(47)ら一門の弟子30人と遺族合わせて32人が参列した。円楽は長期ビジョンとして、「2028年に三遊亭円生五十回忌、6代目円楽の七回忌を大々的に行いたい」と宣言した。(取材・文=渡邉寧久)

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 5代目円楽は、日本テレビ系『笑点』の司会者として長らく活躍し、全国区の人気を獲得していた。6代目も『笑点』の大喜利メンバーとして腹黒キャラとして人気だった。

 7代目は「5代目も6代目も、円楽として名前と顔が全国に知られていた珍しい存在。早く(円楽という名跡の)身の丈に合うようになりたい」と、さらなる精進を誓った。

 今年2月に7代目を襲名し、全国各地で披露興行を開催してきた。

 父で、兄弟子でもある三遊亭好楽(79)は、「全国ツアーにずっとついていて、一回りちょっと大きくなっている。この一門がどうなるか、この人にかかっている。『一門を守るのはお前だよ』と言っている」と、自覚を促した。

 円楽は表情を引き締め「私がこの会を引っ張っていくために、兼好兄さんや(弟弟子の)萬橘に助けてもらいながら、対外的に外交を一生懸命やっていく覚悟です」と、他の演芸団体との交流を視野に入れ、仕掛けを続けることを明かした。

 具体的には「2028年が(三遊亭)円生の五十回忌、6代目円楽の七回忌。大々的にやろうと思っています」と高らかに宣言した。

 11月の両国寄席(1日~15日)を「五代目三遊亭圓楽十七回忌追善興行」と位置づけ、日替わりでトリを務める一門の師匠方が、5代目の得意ネタに挑む。初日のトリを務める円楽は「柳田格之進」をネタ出ししている。

【五代目円楽一門メモ】
一門の総数55人。5代目の直弟子19人、孫弟子27人。ひ孫弟子9人。一門の事務局長を務める三遊亭楽麻呂(61)によれば、5代目の落語を生で聞いたことがない、いわゆる5代目を知らない弟子は21人いるという。

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