脳こうそくから2年…なすなかにしが東京でも漫才復帰 那須晃行、早くも「戻った感覚80%」

お笑いコンビ・なすなかにしが26日、東京・赤坂の草月ホールで開催された『松竹秋の大笑宴祭~若手もベテランも汗かきます~』東京公演に出演し、「しゃべくり復活」の可能性を感じさせた。那須晃行(44)が脳こうそくを患ってから2年がたち、今月19日には同大阪公演で漫才復帰を果たした。この日もいとこで相方の中西茂樹(48)と息の合った掛け合いを見せ、「80%の状態」と自己評価した。

東京公演に出演したなすなかにし・中西茂樹(左)、那須晃行【写真:ENCOUNT編集部】
東京公演に出演したなすなかにし・中西茂樹(左)、那須晃行【写真:ENCOUNT編集部】

『松竹秋の大笑宴祭』でMC

 お笑いコンビ・なすなかにしが26日、東京・赤坂の草月ホールで開催された『松竹秋の大笑宴祭~若手もベテランも汗かきます~』東京公演に出演し、「しゃべくり復活」の可能性を感じさせた。那須晃行(44)が脳こうそくを患ってから2年がたち、今月19日には同大阪公演で漫才復帰を果たした。この日もいとこで相方の中西茂樹(48)と息の合った掛け合いを見せ、「80%の状態」と自己評価した。

【特集】薄毛治療が新時代突入!? オーダーメイド治療が持つ可能性

 公演前、なすなかにしが松竹の芸人仲間たちと取材に応じた。那須は漫才復帰の舞台となった1週間前の公園を振り返り、「瞬発力とかも衰えてるんですが、負担のないように漫才の雰囲気も相方が作ってくださって」と中西への感謝を口にした。そして、脳こうそく発症前と比べてどれくらい感覚を取り戻せているか問われると「80%まではいってますかね」と明かし、「これから漫才の回数が増えたらいいなと思います」と前を見据えた。

 ここで中西が「1回休むことでお客さんが温かくなってウケやすくなったので、もう1度休むと思います」とボケを入れると、那須はうれしそうに笑みを浮かべた。その後、会場の隅で入念にネタ合わせ。あらためて2人で進んでいく決意を感じさせた。

 公演では、終盤にネタを披露。中西が那須のことを「ため込んで言いたいことが言えないタイプなんで、僕が気持ちを代弁します」と前振りし、「タレントみたいなサインを書く女子アナは、承認欲求がえぐいと思っているんるでしょ」。那須が「そんなこと言ったことないって。思うてないよ」と言っても、中西は「分かります。分かります~。そう思いますよね。ただ、僕は1度もそんなことを思ったことないんですよね」とオチつけた。

 そのパターンを繰り返す中、那須もアドリブを入れてネタ時間は予定の5分間を超えて8分間になった。さらに、企画コーナーでは、進行のアメリカザリガニ・柳原哲也がトークで盛り上げる中、那須が無言で進行席に座るボケをかまし、柳原からハリセンで頭をバチン。客席から笑いが起きた際も、那須は満面の笑みだった。

 松竹芸能は今年8月に69周年を迎え、来年の70周年に向けて大阪と東京で約20年ぶりの東西お笑いライブを開催。19日に大阪公演に続き、この日もMCをなすなかにし、ますだおかだの2組が担当した。脳こうそく発症から2年、仕事復帰から1年半。那須にとっては、テレビの仕事は問題がなくても漫才は、速い反応とアドリブが必要のため、すぐには取り組める仕事ではなかった。しかし、今年4月に病院でのリハビリを卒業。慣れてきたタイミングで今回の東西お笑いライブが決まったことで、「漫才をやってみよう」と決意するに至っていた。

 そして、無事に大阪と東京での漫才復帰を完了。那須は、同じ病を発症した人々への希望となるべく、中西ととも「しゃべくり復活」ロードを歩んでいく。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください