『ドラクエ3』使いどころに悩む呪文は? 「存在価値を見出せない」との声があがったものも
日本を代表するRPGのひとつ『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)シリーズ。なかでも1988年2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、発売当時ゲームショップに長蛇の列ができるほどの話題作となった。本記事では同作の使いどころに疑問が残る呪文3つを紹介する。

スルーされがちなコスパが悪い呪文たち…
日本を代表するRPGのひとつ『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)シリーズ。なかでも1988年2月10日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、発売当時ゲームショップに長蛇の列ができるほどの話題作となった。本記事では同作の使いどころに疑問が残る呪文3つを紹介する。
本作では僧侶や魔法使いといった職業システムがシリーズで始めて導入されたのが大きな特徴だろう。職業システム導入にともない、使える呪文の種類も『ドラクエ』初代作品『ドラゴンクエスト』では10種類、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では22種類だったところ、『ドラクエ3』では60種類と急激に増えたのだ。
呪文の数が増えたことによって攻撃魔法を積極的に使ったり、補助魔法で安全に戦ったりなど好みに合ったプレイスタイルを選べるようになった。その一方で、効果が特殊すぎて「使いどころがないのでは?」と疑問に思うような呪文もある。
最初に紹介する呪文は、戦闘中に使用すれば敵1グループを消し去る「ニフラム」だ。ただ、この呪文が効果を発揮しても経験値やゴールドは手に入らない。せっかく戦闘を終えても見返りがなければ、時間のムダだと感じてしまう。しかも敵によっては効かない場合もあり、決してコスパのいい呪文とは言えない。
SNS上でも「必中じゃないし、使いどころがない」「一番使わない呪文かもしれない全クリまでほぼスルーしてた呪文」といった使いどころに悩んだプレイヤーの声が多く見られる。ただ呪文の知名度は高いようで、「仕事にニフラムしたい」「お腹の肉をニフラムで消したい」などネタの表現として使う人も少なくない。
次に注目する呪文は、プレイヤーから「攻撃を食らわなくなるけど、攻撃ができなくなるので使いどころがわからない」「普通にドラクエやってたら使わなくない?」といった声があがる「アストロン」だ。
アストロンは戦闘中に使用できる呪文で、3ターンの間、味方全体を鉄のかたまりにして敵からの攻撃を受け付けないようにする。ただし、プレイヤー側も一切の攻撃ができなくなってしまうというデメリットもある。
使いどころとしては、例えば的中すれば一発で絶命する「ザキ」のような強力な呪文を使う敵が現れたときにアストロンを使用し、敵に呪文を無駄打ちさせてMPをゼロにさせるという戦法は考えられるが、かなりの長期戦になるため、あまり現実的ではない。やはり使うタイミングもほぼないので、プレイヤーからは重宝されなかった呪文の1つといえるだろう。
最後に紹介する「ボミオス」は戦闘中に使用し、敵1グループの素早さを下げる効果がある呪文だ。それぞれのターンは敵や味方含めて素早さの順で決まるため、ボミオスが決まればこちらが先手をとれるようになる。ただ敵に対して必ず成功するわけではないので、仲間全体の素早さを確実にあげる呪文「ピオリム」を選ぶプレイヤーが多かったのではないだろうか。SNS上でも「味方に100%効くピオリムと並存していたから、ボミオスの存在価値を見出せなかった」「ドラクエでボミオスって使ったこと1度もない」といった声が見受けられた。
種類が多いことから存在理由が薄れることもある『ドラクエ』の呪文。コスパに優れた呪文だけでなく重宝されない呪文にも注目すれば、より深く『ドラクエ』を楽しめるかもしれない。
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