加藤浩次、TV局のシビアな視聴率事情 高数字で“お偉いさん”登場も…数字低下で「誰も来なくなる」

お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が25日深夜、レギュラーを務めるMBSラジオ『アッパレやってまーす!~土曜日です~』に出演。視聴率に関するテレビ界の内情を明かした。

極楽とんぼの加藤浩次【写真:ENCOUNT編集部】
極楽とんぼの加藤浩次【写真:ENCOUNT編集部】

地方局の温かさにも言及「ちゃんと我慢してくれる」

 お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が25日深夜、レギュラーを務めるMBSラジオ『アッパレやってまーす!~土曜日です~』に出演。視聴率に関するテレビ界の内情を明かした。

 共演する元A.B.C-Z・河井郁人が20日に38歳を迎え「『40歳までに地上波全国放送のMC』っていう目標にあと2年なんで。38(歳)は相当、攻めて行かないといけないなって」と決意表明。『アッパレ』以外に岩手から福岡まで地方で7本のレギュラー番組(隔週や月1回などを含む)を持っているという河合に、加藤は「地方で7本持ってんの? やばっ」と反応し、「一番いい状態だね」と現状を称賛した。

 加藤は「東京はシビアだから、視聴率悪かったら(番組が)終わるから」と言うと、河合は「それも怖いなと思って」と返した。加藤が「地方はあったかいじゃない。ちゃんと我慢してくれるじゃない」と話すと、河合は「いろいろチャレンジさせてくださるし、局側もチャレンジしたいっていう気持ちが地方だとあるので、やってて楽しいですけどね」と思いを明かした。加藤は「絶対いいと思うよ。なかなか終わらないもん、その番組は」と“戦略”を好判断とした。

 河合は「『東京でMC番組決まりました』ってなって」と仮定の話を口にすると、加藤は「ドーンって数字上がったとしても、落ちたら終わるからね」と断言。河合も「半年とかで終わったらめっちゃつらいですよね。『いなくなった感』あるじゃないですか。『そこは慎重にしないといけないな』って」と告白。

 加藤も「ホントそうよ。選んでいかないと」と助言し「東京の業界の中でゴールデンとか何でもいいけど、番組1個メーンで持ったときに、数字悪かったら、会議で『あいつもうダメだな』みたいな話になんのよ。『やっぱゴールデンでは通用しなかったな、あいつ』って。『いや、企画内容だろう!』と思うんだけど」と慣習について言及。

 河合が「そうなりますよね。その1局じゃなく、全局そのウワサ流れますもんね」と言うと、加藤は「(放送)作家さんはいろいろ回るから」と同意した。隔週レギュラーのさらば青春の光・森田哲矢が「どういうモチベーションでやってんですか。冠とかでやってる人って。バラエティーはあれかもしれんけど、ドラマとかの主役張ってる人とかって。1週目、2週目、数字上がらんかっても、(先の話の収録を)やらんとダメじゃないですか」と言うと、加藤は「そうよ。もう3話、4話まで撮ってるわけだから。1週目オンエアするときには」と解説。森田は「でも、現場の空気は重いでしょう? 多分ね。こうなると、どういうモチベーションなのか」と発した。

 河合は「初回が例えば1%だったときの次の日って、みんなどんな顔してるのか」と共感。森田が「全員なすりつけ合いすんのかな」と言うと、極楽とんぼ・山本圭壱は「数字の話はしないんじゃない」と予想した。加藤は「オレ、そんな(視聴率の)良くないドラマも出たことあるけど、現場は開き直ってるというか『楽しくやりましょう!』っていう感じ」と回想。森田は「撮り終えてからの放送が健全ですよね。ドラマって。終わってたら『何でもええやん』って」と数字に一喜一憂しないために提言した。

 加藤は「1回目の数字がいいドラマとかすごいからね。いろんな編成の方とか、いろんな方が差し入れとか。『ありがとうございます』みたいな。『オレ、関係ねえけど』みたいな。全然違うよね」と振り返ると、森田は「いまだにありますもんね。調子いい番組の弁当、良くなっていくみたいな」と呼応した。加藤は「あるある」と肯定し、「『編成局長からお花が届いてます』みたいな。それが数字落ちてきたりしたら、誰も来なくなる」と暴露。笑いが起こる中、森田は「ホンマそうやわ」と肯定し、加藤は「(幹部は)『最終回にちょっとだけ顔出す』みたいな。そういうのあるから、河合君の作戦はいいと思うよ。『地方から攻めていく』っていう」と背中を押した。

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