俳優の山下美月が25日、都内のTOHOシネマズ新宿で行われた映画『愚か者の身分』（公開中。永田琴監督）の公開記念舞台あいさつに登壇。主演を務めた北村匠海らと撮影エピソードを語った。

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　本作は、闇ビジネスから抜け出す逃走劇であると共に登場人物に焦点をあて、彼らの青春や絆を描きつつ、現代日本の若者像を浮き彫りにした作品。闇ビジネスに加担するパパ活女子・希沙良を演じた山下は、大胆にデコルテが露わになった黒の衣装でステージに上がり来場者を魅了した。

　歌舞伎町での撮影を振り返り、「エキストラさんを含めて大久保公園をお借りしてリハーサルをしました。そこはそこで独特な雰囲気があった」とコメント。「早朝の歌舞伎町での撮影もあったので、ちょっとピリッとするような空気というか。私は東京出身なんですけど、早朝の歌舞伎町はなかなか行くことがないので、『これがリアルなんだな』と実感しました」と感想を述べた。

　第30回釜山国際映画祭で最優秀俳優賞を獲得した北村、林裕太、綾野剛との共演については、「風のように過ぎ去って、あまり記憶がない」と笑いつつ、「北村さんと林さんは裏でもすごく仲が良くて兄弟のように見えるんです。楽屋でも隣に座ったり、ゲームをしていた。作品の役を超えて、つながっていて素敵だと思いました」と裏話を披露。綾野との共演には、「一瞬でした。待ち時間の方が30倍くらい長かったです」と明かし、綾野も「芝居の時間よりおしゃべりの時間の方が長かった」と笑顔で振り返った。