いくつ知ってる? ファミコンソフトの“裏ワザ”たち…ギネス認定されたコマンドも
2023年で発売から40年が経った『ファミリーコンピュータ』(以下、ファミコン)。当時熱中してプレイした人も多く、なかでも興奮した要素といえば「裏ワザ」だろう。例えば1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)の「無限1UP」というテクニックもファミコンソフトの中でも有名な裏ワザだ。

知った瞬間にワクワクが止まらない…
2023年で発売から40年が経った『ファミリーコンピュータ』(以下、ファミコン)。当時熱中してプレイした人も多く、なかでも興奮した要素といえば「裏ワザ」だろう。例えば1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)の「無限1UP」というテクニックもファミコンソフトの中でも有名な裏ワザだ。
同作は主人公のマリオを操りつつ右側から現れる敵や障害を避けたり、倒しながら各ステージのクリアを目指す横スクロールアクションゲーム。攻略のポイントは何度か失敗してもいいように、なるべく残機を保持しておくことだが、無限1UPを実行すれば一瞬で残機を大量に増やすことができる。
やり方はシンプルで、ステージ「3-1」の階段状になった段差部分で、カメの敵キャラ「ノコノコ」を踏み続けるだけ。ノコノコは1度踏んだら甲羅の状態になるので、段差の上でタイミングよくジャンプすれば踏み続けることが可能なのだ。そうすると点数が加算されて、途中から踏むたびに残機が1増える「1UP」がカウントされる。実践しているところを見ると簡単そうだが、コツがいるために習得できるまで何度も挑戦したプレイヤーも多いだろう。
ほかに有名な裏ワザといえば86年発売のシューティングゲーム『グラディウス』(コナミ)に搭載された「コナミコマンド」も外せない。この裏ワザはプレイ中にポーズボタン(一時停止)を押して「↑↑↓↓←→←→BA」と隠しコマンドを入力すれば、自機がほぼ最強に近い装備に突然パワーアップするのだ。
その後も多くのゲームタイトルに搭載されたことで馴染みのある隠しコマンドとなって、「コナミコマンド」と呼ばれるように。コナミコマンドは多くのプレイヤーの記憶に残り続けたためか、ギネスブックに「Most popular cheat code(最も知られている隠しコマンド)」としても認定された。
また、裏ワザはバグによって誕生することもあり、最も有名なのが87年発売『燃えろ!!プロ野球』(ジャレコ)の「バントホームラン」。強打者で送りバントすれば、いとも簡単にホームランになってしまうというバグだ。現実世界ならありえないチートワザは今でも語り継がれるほど有名になったが、次作の『燃えろ!!プロ野球’88 決定版』ではバントホームランのバグは解消された。
ここまで紹介した操作は1人でプレイする時に使う「Iコン」によるものだが、「IIコン」に搭載したマイクを使った裏ワザも存在する。
例えば88年発売『熱血高校ドッジボール部』(テクノスジャパン)のゲームモードの選択画面では主人公の「くにおくん」が画面中央部で走ったり、うさぎ跳びをしたりするなか、中央にきたタイミングでマイクに向かって叫ぶと、くにおくんがこっちを向いてくれる。とはいっても何かに役立つ裏ワザではないので、おまけ程度で楽しめるものとして覚えておくといいだろう。
ほかには86年発売の『ドラえもん』(ハドソン)もマイクを使った裏ワザがある。ワールド1「開拓編」の特定の場所で、マイクで叫びながら攻撃を続けると、謎のメガネをかけた人物の顔が現れて「8万」の点数を獲得。この人物は、同作の開発者の1人である元ハドソンのプログラマー・野沢勝広氏といわれている。
遊び心がふんだんに盛り込まれたファミコン時代のソフトたち。ゲーム内容に加えて数々の裏ワザが誕生したことも、多くのプレイヤーを魅了した理由のひとつといえるだろう。
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