佐久間宣行氏プロデュースのラフ×ラフ、実感するグループの勢い「たくさんの方に見つけてもらえる年に」
テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が手がけるアイドルグループ・ラフ×ラフは、10月から初のライブハウスツアーがスタート。“大喜利もできるバラエティーアイドル”を目指して、さらなる進化を誓っている。

かつての受験会場にアイドルとして“凱旋”
テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が手がけるアイドルグループ・ラフ×ラフは、10月から初のライブハウスツアーがスタート。“大喜利もできるバラエティーアイドル”を目指して、さらなる進化を誓っている。(取材・文=小田智史)
これまで数々の人気バラエティー番組を世に送り出してきたテレビプロデューサーの佐久間氏が総合プロデュースを手がけるラフ×ラフは、歌やダンス、バラエティーなどのオーディションを経て、2022年12月に結成。現在はリーダーの齋藤有紗、佐々木楓菜、高梨結、永松波留、夏目涼風、日比野芽奈、藤崎未来、吉村萌南(学業専念で活動休止中)で活動する。
今夏も世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL2025 supported by にしたんクリニック』(TIF)や日本を代表するポップカルチャーイベント『@JAM EXPO 2025』など夏フェスを盛り上げ、10月18日には千葉・幕張メッセで行われた大型アイドルイベント「GIGA・GIGA SONIC presented by UtaTen/チェキチャ~推ししか勝たん!君と僕とのギガ推し祭~」にも出演した。
齋藤「私は千葉県出身で、幕張が大好きな場所なので、幕張でライブ出来たのがすごくうれしいです。夜の時間帯だからこその盛り上がり、一体感が生まれて、皆さんと一緒に楽しめてすごくうれしかったです」
高梨「私も千葉県出身なので、幕張でライブができてすごくうれしかったですし、実は幕張メッセは受験の会場だったんです(笑)」
日比野「ええー!!」
夏目「そうなの? すごくない?」
高梨「受験してた場所とライブ会場が同じで不思議な感じだった(笑)。久しぶりにまたここ(幕張メッセ)に来ることができてうれしかったです」
パフォーマンスと平場トークの向上を誓う
ラフ×ラフの大きな特徴は、「大喜利もできるバラエティーアイドル」というコンセプト。歌やダンスだけでなく、大喜利にも果敢に挑戦するスタイルは異色と言っていい。
日比野「大喜利はまだまだ勉強中です(苦笑)」
藤崎「ワンマンで大喜利の企画をやらせていただいた時に、調子がよろしくなくて……(苦笑)。ご当地に合わせたお題でやりやすいお題だったはずなんですけど、何かが起きてしまって。楽しかった空気が、一瞬冷めてしまったんではないかと心配になりました。大喜利は武器にもなる反面、自分たちへの武器にもなるので」
日比野「そうそう、こっちに刃先が向くこともね…」
藤崎「痛感しました。大変でしたね」
日比野「でも、かわいらしさと面白さを兼ね備えているのがラフ×ラフの武器なんじゃないかと思います。ラフ×ラフはこれまでいろんな衣装があったんですけど、今回のツアーで“アイドル”って感じの衣装を用意していただきました。佐久間さんがプロデュースしていて、大喜利を頑張るバラエティーアイドルがこんなフリフリの衣装を着ていていいのかなと、ふと感じたくらい(笑)、かわいいです」
今年3月に配信リリースされた13曲目のデジタルシングル『君ときゅんと▲』(▲はハートマーク)は、メンバーの佐々木が作詞・作曲を担当。日々録り溜めていた“鼻歌”音源が基になった1曲は、今やライブの人気曲となっている。
佐々木「『君ときゅんと』は(メンバーの)私が作っているからこそ、ファンの方もより親しみを持ってくださって、ライブでも盛り上がる曲になっています。初めてラフ×ラフのことを見る方にも、私たちのかわいいところも、かっこいいところも感じてもらえる曲になっていると思うので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」
さまざまなフィールドで活躍するメンバーたちだが、プロデューサーの佐久間氏からはどのようなアドバイスやリクエストを受けているのか。
佐々木「『パフォーマンスをもっと磨いていこう』と言われます。私たちはお笑いという要素が表に出やすいアイドルではあるんですけど、パフォーマンスもできるんだぞと見せていきたいです」
日比野「あと、大喜利は比較的よくなってきたから、平場のトークを頑張らなきゃいけないと思います!」
全国ツアーを通じて「ラフ×ラフの輪を広げていきたい」
今年9月に開催されたフリーライブで、今冬に初のアルバムリリースが発表されたラフ×ラフ。ラストMCでリーダーの齋藤が「アルバムも発表され、武道館を目標に頑張っているラフ×ラフとしては正念場。まずは半年以内にZeppを満員にできるアイドルに成長したいと思っているので、一緒についてきてほしい」と力強くファンに誓いを立てたのは記憶に新しい。10月13日の福岡公演からは初のライブハウスツアー『ラフ×ラフLIVE HOUSE TOUR2025ポップ☆トラベル?あなたに会いに来ちゃいました?』がスタートした。
永松「メンバー全員、ライブハウスツアーができることがうれしいという気持ちが一番な反面、地方の公演でたくさんの方に来ていただくのは簡単なことじゃないと改めて思いました。私は福岡県出身なんですけど、すごく不安で、ライブ当日も朝からみんなでビラ配りをしました。ただ、いざ始まってみて、初日は本当にたくさんの方がライブを楽しんでくださって、はじめましての方にも私たちの魅力が伝わっている気がしました。残りの4都市(愛知・北海道・大阪・東京)8公演も全力で楽しんで、ラフ×ラフの輪を広げていきたいです」
夏目「集客に何がつながるのか手探りで、正直悩むこともあります。でも、この夏からラフ×ラフの勢いがぐっと上がってきている気がして、ファンの方たちだけでなく、老若男女、いろんな世代の方たちに、1人でも多くラフ×ラフのことを知っていただいて、ラフ×ラフを見ているとこんなに日常が楽しくなるんだと前向きな気持ちになっていただきたい。大喜利はもちろん、かわいい衣装を着てパフォーマンス面を磨きつつ、皆さんを笑顔にしたいです。たくさんの方に見つけてもらえる年にできるように頑張ります!」
今回の全国ツアーを完走した時、ラフ×ラフはまた大きな成長を遂げることになるだろう。
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