【ばけばけ】池脇千鶴、松野家の舞台裏紹介「本番が終わった後も楽しいんです」
俳優の池脇千鶴がヒロイン・松野トキ(高石あかり)の母・フミ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、演じるフミという役や東京から戻るトキを迎えるシーンのフミの心情などをコメントした。トキは出奔した婿・銀二郎(寛一郎)を連れ戻すため東京に行っていた。

ヒロイン・松野トキの母を熱演
俳優の池脇千鶴がヒロイン・松野トキ(高石あかり)の母・フミ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、演じるフミという役や東京から戻るトキを迎えるシーンのフミの心情などをコメントした。トキは出奔した婿・銀二郎(寛一郎)を連れ戻すため東京に行っていた。
まずは演じる役のフミについてコメントした。
「フミは寛容で旦那様とおじじ様のマイペースなところを全部受け止めているけれども、自分もどこか抜けているのが魅力かなと思います。完全に時代劇なので所作が決まっていて、どちらの手を上に重ねるかなどにもお作法があり、気持ちやセリフと連動させて動くのが難しいです。フミは所作をきちんと教わって育ってきたはずなので、そのあたりはしっかりしたいと考えています」
東京から戻ってくるトキを迎え入れるシーン(第20回)のフミの心情についても語った。
「おトキが東京へ行ったときは、おじじ様がお金を捻出して東京行きを認めたことだし、『これをきっかけに東京で銀二郎さんと幸せになってほしい』と背中を見送りながら納得していました。自分の足で添い遂げる人を見つけて、東京で幸せになるんだったらそれでいいと思っていたんです。でもとにかく心配でならなかったから、松野家へ帰ってきたときはやっぱりうれしかったですね。すごくうれしいんだけれども、おトキが病気をしてないか怪我してないかという心配が先に立ち、映っていたかどうかわかりませんが、着物のほこりを払ったり足を触ったりしています。銀二郎さんとの間に何があって戻ってきたのかは、その後にゆっくり聞いたのではないかと思います」
トキの育ての母としてのフミの気持ちについてもコメントした。
「おトキに対しては『絶対に私が育てる』というプライドを持っているので、それをところどころでちゃんとタエ様に見せなくちゃいけないと思いながら演じました。タエ役の北川景子さんも認めてくださっている感じのお芝居ではあるのですが、家柄は雨清水家の方が上というのもフミとしては気になるところで。おトキが傳様の看病をしていたときは、傳様とタエ様が『本当は自分たちの子だ』と言っておトキに迷いが生じてしまったら、この子はどっちの家を選ぶんだろうという不安もあったと思います。雨清水家のお2人に気は遣うけれども物申すところは物申すのがフミですから、そこはもう自分の子どもを守る一心でやりました」
視聴者へのメッセージと見どころも。
「大真面目にバカなことをやっているところを肩の力を抜いて見てクスッとしてもらえたら、それが一番うれしいです。松野家での撮影は本当に和気あいあいとしていて楽しいんですけど、本番が終わった後も楽しいんですよ。その仲の良さがいい具合に松野家のシーンににじみ出ていると思うんです。うそじゃない楽しさを皆さんにも味わってもらえたらうれしいなと思います」
作品は、高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じ、松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
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