堤真一、東北弁に初挑戦「あんなに自分のセリフ勉強したことない」 関西出身でオファーに「なんで?」
俳優の堤真一が22日、都内で行われた映画『旅と日々』(11月7日公開)の舞台あいさつ付きプレミア上映に出席した。東北弁に初挑戦した舞台裏を語った。

映画『旅と日々』台あいさつ付きプレミア上映に出席
俳優の堤真一が22日、都内で行われた映画『旅と日々』(11月7日公開)の舞台あいさつ付きプレミア上映に出席した。東北弁に初挑戦した舞台裏を語った。
同作は、つげ義春の漫画『海辺の叙景』や『ほんやら洞のべんさん』を原作にしたロードムービー。行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)は、旅先である宿に泊まり、そこで宿主のべん造(堤)と出会い、次第に心を開いていく。第30回釜山国際映画祭コンペティション部門正式出品、第73回サン・セバスチャン国際映画祭のサバルテギ・タバカレラ部門正式出品。第78回ロカルノ国際映画祭にて、グランプリの金豹賞とヤング審査員賞特別賞をW受賞している。
兵庫県出身の堤。オファーや撮影を振り返って「(劇中で)山形の庄内弁を喋っているんですけど……関西系の人間なので『なんで僕にオファーが来たんだろう?』と思った」と当時の率直な思いを吐露。「東北弁をやるのが初めてだった。で、監督がたまたま僕の舞台を、福岡で見に来てくださった。『監督、この山形弁は……“なんちゃって”の感じでいいんですか?』と聞いたら『ガチでやってください』と言われた」と明かした。
続けて「『分かりました』と言って、そこから『とにかく早く方言テープください』と。一度もらったものがちょっと芝居がかった方言テープだったので(笑)、もう一回『素の感じのものをください』と(お願いした)。僕、あんなに自分のセリフを聞いて勉強したことがないくらい、勉強しました」と回顧。
続けて「(三宅唱)監督の作品は、嘘っぽいことがない。全部リアルに感じる。『どうしてこんなことができるんだろう?』と思った。それに応えるのは大変だなと、かなり自分の中ではチャレンジの気持ちで臨みました」と語った。
同イベントには、主演のシム・ウンギョン、河合優実、高田万作、三宅監督も出席した。
※高田万作の「高」は、「はしごだか」が正式表記。
