「諦めるのが悔しい」 IMP.影山拓也、学生時代から貫く“折れない心”「叶えられるまでやり続ける」
7人組男性グループ・IMP.のリーダーの影山拓也が、10月4日から東京・新橋演舞場で上演中の舞台『星列車で行こう』(演出・坂東玉三郎)で主演を務めている。夜空を駆ける“幻の列車”を舞台に、人生の岐路に立つ人々が出会い、自分と向き合いながら希望を見出していく姿を描いたオリジナルストーリー。ENCOUNTは座長を務める影山にインタビュー。同作への思いなどを語った「前編」に続き「後編」では、幼い頃から芸能界を目指したこと、夢を叶えるための信念を明かしている。

小学生の頃から決めていた“この道”「この世界しか考えられない」
7人組男性グループ・IMP.のリーダーの影山拓也が、10月4日から東京・新橋演舞場で上演中の舞台『星列車で行こう』(演出・坂東玉三郎)で主演を務めている。夜空を駆ける“幻の列車”を舞台に、人生の岐路に立つ人々が出会い、自分と向き合いながら希望を見出していく姿を描いたオリジナルストーリー。ENCOUNTは座長を務める影山にインタビュー。同作への思いなどを語った「前編」に続き「後編」では、幼い頃から芸能界を目指したこと、夢を叶えるための信念を明かしている。(取材・文=コティマム)
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影山が演じるのは、裕福な家庭に生まれ何不自由ない生活を送る青年・太郎。しかし、どこか虚しさを感じている役どころだ。一緒に星列車に乗り込んだ次郎(松田悟志)と五郎(松村龍之介)とともに自身の過去を振り返りながら、「自分が本当に求めているもの」や「本当の夢」を探していく。
影山自身はドラマで見たアイドルに憧れ、2011年から活動を開始。2023年8月、IMP.としてデジタルシングル『CRUISIN’』で世界同時配信デビューを飾った。
――『星列車で行こう』ではそれぞれが夢を見つけるために列車に乗り、自分と向き合っていきます。影山さんの人生の中で、夢が分からなくなったり、自分自身の心と向き合ったりした瞬間はありましたか。
「夢が分からなくて悩むというのは、僕の人生の中ではないですね。小学生の頃から『自分はこれをやる!』『この道に進む!』と決めていたので。そのためなら何を犠牲にしてもいいと思っていました。それこそ、大学にも進学しなかったですし、高校は仕事を優先していたので途中で通信制に変えました」
――幼い頃から、将来の夢が明確だったのですね。
「だから僕は、高校の体育祭や修学旅行、文化祭も経験したことがありません。でも、そういうのを全部なしにしてもいいと思っていたので、『この世界しか考えられない』という気持ちでした」
――ご家族は背中を押してくれましたか。
「もう、『何でもやりたいようにやりな』という感じで。ただ、『1回飛び込んだら最後まで、結果を残すまで止めるんじゃないよ!』と。それは昔から、部活も習いごとも何に対してもそうでした。例えば『サッカーをやりたい』と言った時も、『いいよ。ただ、途中で止めるんじゃないよ』と。部活も『入ったら3年間、卒業するまでやりなさい』と。そういう教えはありましたね」
――現在はIMP.のリーダーとなり、夢を叶えています。どんな努力があったのでしょうか。
「これは、気持ちの問題でしかないと思うんです。『自分の夢、叶えられなかったな~』ではなくて、叶えるまで続けなきゃいけないんです」
――「諦めない」ということですか。
「もう、それしかないですね。夢が叶うまで、何年たつかは分からないです。人によって、そのお仕事のジャンルによって、自分の描いている夢にたどり着く時間は、それぞれ違います。でも、『5年間やったけど、全然結果が出せていないな~』と思って、『この道は向いていないから、違う世界に行きます』と他へ進んでも、またそこで同じことが起きるんですよ。そこでも『向いてないな』となって違う道に進みたくなる。やっぱり、環境のせいにしちゃいけないというか、全部自分。叶えられるまでやる。やり続ける」
――「夢は叶わないかも」と自信を失った瞬間や弱気になったことはないですか。
「何回もありましたね。でもそこは、自分自身で軌道修正していく。このままで終わるのが悔しいので、『本当に諦めていいのか?』と思いますし。あとは、待っているだけじゃなくて、『自分から動き出す』というのも大事だと思います」
――影山さんも、『滝沢歌舞伎』は出演を志願してチャンスをつかみました。
「そうです、そうです! 『言葉にする』というのがすごく大事。ただ、待つだけじゃなくて、チャンスは自分からつかみにいかないとダメなのかなと思います。こんな偉そうに言っていますけど、僕もまだまだこれからで、でも、そういう経験を実際にしています。だからこそ、次の新しい夢が見つかった時に、『自分から動いて何ができるのか』を考えます。目先のことだけではなくて、長期的に考えて、ちゃんと一つひとつ丁寧にやっていくというのが、すごく大事なのかなと」
――説得力があります。
「若い時は、ただガムシャラに突っ走っていればいいんです。でも、そうじゃなくなる瞬間が来る。だからしっかり一つひとつ考えてやらなきゃと思います」
――IMP.のリーダーとして、次の夢はありますか。
「IMP.として、できるだけ長く7人で活動する。IMP.という名前が世界中に広がって、『IMP.を知らない人がいない世界にする』というのが僕らの夢なんですよ。すごく規模が大きいですけど、常にそう思ってやっています」
――影山さんはリーダーですが、IMP.のメンバーからも『星列車で行こう』の共演者からも「天然」と指摘されています。
「いえいえ。僕はリーダーなので、すっごくしっかりしています(笑)」
――次郎役の松田さんが飼っているリクガメに「亀って何千年も生きるんですよね」と言ったり、IMP.のメンバーと韓国に行った際に英語で靴を買おうとして、「27.5(トゥエンティーセブンテンゴ)プリーズ!」と言ったり、天然エピソードが報告されています。
「トゥエンティーセブンテンゴ、言いましたね(笑)。よくメンバーからもファンの方からも天然と言われますが、僕は全然、天然だと思っていないですね。僕はむしろ、僕のことを天然と言っている時点で、みんなの方が天然だと思いますね(笑)」
――影山さんのこの性格のおかげで、雰囲気が和らぐのでしょうね。
「僕はまじめです! 真剣に生きています(笑)」
□影山拓也(かげやま・たくや) 1997年6月11日、東京都生まれ。7人組男性グループ・IMP.のメンバーとして2023年8月、デジタルシングル『CRUISIN’』で世界同時配信デビュー。24年10月からはメンバーそれぞれが全国7局の番組で単独レギュラーを務め、同年10月期放送のテレビ東京系『Qrosの女 スクープという名の狂気』では、個人で連続ドラマ初出演。今年1月からは、初の単独ツアー『IMPERIAL』を開催。5月には7人で初主演舞台『IMPACT』を上演。今年8月8日スタ―トのMBS『私の彼が姉の夫になった理由』では、個人で連続ドラマ初主演。同作では、IMP.の『Reckless Love』がエンディング主題歌に起用された。血液型O。
ヘアメイク・大島智恵美、スタイリスト・YAMAMOTO TAKASHI(style3)
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