「ガソリン代を安くして」高市首相に車ファン懇願…トランプ大統領には「スープラのサイズ感のアメ車を」
自民党の高市早苗総裁が21日、新首相に選出された。高市氏は1991年式トヨタ・スープラ(JZA70型)を愛車として長年乗っていたことが知られており、自動車ファンの間でも話題だ。新政権には、ガソリンをはじめとする物価高対策の難題が待ち受ける。米国トランプ大統領との交渉にも注目が集まっている。スポーツカー愛好家や自動車業界で働く人たちが、高市首相への“期待と本音”を明かした。

「長く一つのものを持ち続ける、それだけですごいこと」
自民党の高市早苗総裁が21日、新首相に選出された。高市氏は1991年式トヨタ・スープラ(JZA70型)を愛車として長年乗っていたことが知られており、自動車ファンの間でも話題だ。新政権には、ガソリンをはじめとする物価高対策の難題が待ち受ける。米国トランプ大統領との交渉にも注目が集まっている。スポーツカー愛好家や自動車業界で働く人たちが、高市首相への“期待と本音”を明かした。
女性の首相就任は、憲政史上初めてとなった。政界でも有数のクルマ好きとして知られる高市氏。トヨタの名スポーツカーである愛車スープラは22年間にわたってハンドルを握った。その後2022年にフルレストアされ、現在は奈良トヨタの自動車博物館「まほろばミュージアム」に展示。一連の自民党総裁、首相選出によって大きな脚光を浴びている。
自動車オーナーから寄せられる歓迎の声は多い。国産スポーツカーを愛車に持つ30代女性ドライバーは「高市さんは、スープラを大事に乗ってきた方だと思います。長く一つのものを持ち続ける、それだけですごいことだなと思っています。古いものを大切にする方は、信頼できる人の証しですね」。信頼感について語る。
愛好家にとっては休日のドライブやカーイベント参加など、燃料代は出費がかさんでしまうもの。ガソリン代の高騰は日常生活にも大きく響く。女性ドライバーは「ガソリン車のスポーツカーに乗っているので、とにかくガソリン代を安くしてほしいです!」と、願いを託した。
カー用品関連の仕事に就く30代男性会社員は「自動車産業はやっぱり日本の主要産業であるので、なんとか守ってほしいです」と懇願。
「今の時代、“車を持たない選択肢”も増えてきていると思います。一方で、地方都市には車がないと生活できない人たちもたくさんいます。車で遠出するからこそ体験できる素晴らしい景色、楽しいスポットもいっぱいあります。車の魅力はそれほどたくさんあると考えています。車をもっと買いやすくなる、税金の面でも持ちやすくなる。リースでもいいので、車を使うことが増える。国内の需要が高まるように、減税も含めて有効な政策を進めてくれることを願っています」。切実な表情で訴えた。
男性会社員は子育て当事者でもあり、「都会に住んでいる場合でも、どこに行くにも、子どもを連れて行くことは本当に大変です。雨の日の電車移動はすごくきついです。子育て世代にとっても、車はすごく便利なものです。そういった意味でも、高市さんには自動車保有の負担が減るような経済政策を考えていただければありがたいです」と語った。
「きっとトランプ大統領とうまく関係を築くことができる」
新車登録から13年を超えると一気に高くなる自動車重量税。自動車に関する現行の税制について、“改革”を求める声は根強い。
女性ドライバーは「日本の自動車文化の観点で言うと、旧車をしっかりと残し続けることで、開発の面で後継モデルが生まれやすくなると考えています。長く大事に維持しているのに税金が高くなる。このままでは自動車文化の衰退につながってしまうのでは、と不安に思っています」と心境を吐露する。
大手自動車メーカーの関連会社に勤める男性従業員。旧車愛好家でもあり、「今まで手を付けられてこなかったので、ぜひ見直しをしてもらいたいです」と語気を強める。
さらに、日本の政治に疑問符を投げかける。「昔の車を維持して長く乗ったほうが環境負荷が少ない。それを分かっていますか? と今の政治家の皆さんに聞きたいです。今現在、日本の道路には不適合とも言える、大きくて重い車が増えています。道路が傷みやすい状況にあります。日本の交通事情に合って道路にやさしい交通社会の意味で、(コンパクトな)5ナンバーや軽自動車にシフトするような是正についても考えていただきたいです。それに、交通インフラ・公共インフラにもっと目を向けてほしいです。日本は災害大国でもあり、道路のさらなる安全性の向上は急務です。劣化の激しい道路標識が多いことも気になります。これまでゆるさも目立った交通行政にもっとメスを入れて、しっかりやってほしいです」。自身の見解を強調した。
そして、トランプ大統領との“外交”も大きなタスクの1つだ。一連の自動車関税の問題は、日本側が苦しい交渉を強いられた。経済成長にも大きく影響するトランプ関税への対応は、今後も予断を許さない。
今後、“日本は米国車をもっと買って”と要求されることがあるかもしれない。ここで、男性従業員は大胆提言。「現行の大きいサイズのアメ車ばかりになってしまうと、日本は渋滞だらけになってしまいます。狭い日本の道路にはなかなか合いません。スタイルのいいアメ車はあります。決してアメ車を受け入れないわけではありません。そこで、車体の幅を狭くするなど日本の道路に適合したサイズのアメ車を作ってもらうことはどうでしょうか。例えば、スープラのサイズ感でデザインされたアメ車を提案します。日米交渉において、高市さんにはトランプ大統領に理路整然と説明して理解してもらえるよう、粘り強く交渉してほしいです」。ユニークな構想をぶち上げた。
今月下旬のトランプ大統領の来日が取り沙汰されている。女性ドライバーは「きっとトランプ大統領とうまく関係を築くことができると思っています。高市さんらしくおおらかな雰囲気で接していけば、難しい交渉も丸く収めてまとめられると信じています」と期待を寄せた。
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