濱田岳、朗読初挑戦で難しさ実感「大勢のキャラクターに寄り添わなければならないので」
俳優の濱田岳が21日、都内で行われたAudible日本10周年記念プレス発表会に出席。作家の中山七里氏も登壇し、“聴く読書”の魅力を語った。

“聴く読書”の魅力は「新たな没入感」
俳優の濱田岳が21日、都内で行われたAudible日本10周年記念プレス発表会に出席。作家の中山七里氏も登壇し、“聴く読書”の魅力を語った。
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世界最大級のオーディオブック及び音声コンテンツ制作・配信サービスのAmazonオーディブル(Audible)は日本でのサービス開始から10年が経過。日本10周年記念スペシャルラインナップとして、湊かなえ氏書き下ろし初のオーディオファースト作品『暁星』が配信されるほか、村上春樹氏、恩田陸氏、村上龍氏、朝井リョウ氏、宇山佳佑氏の名作が続々とオーディオブック化される。
Audibleで村上龍氏の小説『イン ザ・ミソスープ』と恩田氏の『Q&A』を担当した濱田は、今回が朗読初挑戦。「仕事柄、台本と向きあうという行為はしているので、一つの作品に向かうという意味では普段と変わらぬ姿勢でいけたかなと思います。ただ、僕らの仕事は一人の人生を寄り添って映像にします。今回は多くのキャラクターのバックボーンを背負い、大勢のキャラクターに寄り添わなければならないので、そこが朗読の難しさだなと思いました」と感想を述べた。
続けて、「朗読というと穏やかな印象を持ちやすいですが、今回担当させていただいた2作品は就寝前に心を落ち着けて読むような話ではなくて、自分からアドレナリンを出さなければならないような作品で、新たなチャレンジだったので楽しかったです。通勤中など元気なうちに読んでほしいですね。寝る前にはおすすめしません。これをきっかけに本を手に取ってみようと思っていただければ」とアピールした。
また、Audibleについて濱田は「機動力のある魅力的なサービスだと思います。小説は誰に邪魔されることのなく世界の主人公に誰もがなれる人類の偉大な発明の一つだと思っています。それを他人のペースに引っ張ってもらって新たな没入感と言いますか、それが聴く読書にはあると思うのではないかなと思い、朗読させていただきました」と語り、中山氏も「文字情報が音声になると大きく変わります。物語の輪郭、実像として浮き上がってくる感じがあります。これは声の芸術だと思います。今、読みやすい文章はいま望まれています。Audibleでもてはやされる文章は紙の文章でももてはやされると思います。親和性はあると思います」とその印象を述べていた。
