みうらじゅん、いとうせいこうは「一生仏友」 出会いから30年以上「親友になるしかなかった」

マルチクリエイターのいとうせいこう、イラストレーターのみうらじゅんが18日、都内で行われた『見仏記 三十三年後の約束』(KADOKAWA)の発売記念記者会見に出席した。

発売記念記者会見に出席したみうらじゅん(左)といとうせいこう【写真:ENCOUNT編集部】
発売記念記者会見に出席したみうらじゅん(左)といとうせいこう【写真:ENCOUNT編集部】

『見仏記 三十三年後の約束』の発売記念記者会見

 マルチクリエイターのいとうせいこう、イラストレーターのみうらじゅんが18日、都内で行われた『見仏記 三十三年後の約束』(KADOKAWA)の発売記念記者会見に出席した。

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 本作は、1992年に仏像を愛する仏友(ぶつゆう)の2人が始めた『見仏記』シリーズの最新刊。シリーズ開始当初に交わした「33年後の3月3日、3時33分に三十三間堂の前で会いましょう」という約束が、2025年3月3日、京都・三十三間堂で実際に果たされ、約2000人のファンが集結した。本書には、奇跡の再会の瞬間に加え、最新の見仏旅の記録や、数々の仏像との出会いが収められている。

 2人が息の合ったトークで会見を進めていくと、シリーズ33年分の歩みを振り返り、みうらが「2冊目までは再販があってすごかった」としみじみ。いとうは「この間も打ち合わせをした相手が『1巻目は44刷りですよ』と言っていた。今、そんな刷りありますか?」と明かし、みうらは「ノストラダムス以来かもね」と驚いた。

 三十三間堂のイベント、舞台裏を即興で再現し報道陣を楽しませると、いとうは「みんなが喜んだ、感動を呼んだイベントが本になって今書店に並んでいる。筆に力が入りました」とアピール。すでに2度目の重版が決まっているそうで、みうらは「僕の最後のページは感極まった。これだけ泣いておくと、もう葬式では泣かない」と断言し、「紀行文で始めた『見仏記』シリーズですが、もはや純文学になっている。今回はすごいです」と胸を張った。

 仏友として関係を深めてきた2人。みうらは「いとうさんに出会った頃に『親友になってください』と言ってあった。親友になるしかなかったんです」とコメント。いとうは「あの時で30いくつだった。僕は『なんで友達にならないといけないんだ』と否定していた」と振り返り、みうらも「その時から、もうボケとツッコミが出来上がった」と懐かしそうに語った。

 いとうは「それでも、ずっと仏像を見ていると、数々の苦難があった。電車が行ってしまったり、タクシーが来なかったり、お坊さんに怒られたり。そういうことがある度に、お互い目をちらちらとやって『大丈夫だよね?』『乗り越えられるよね?』となり、いい冗談も出た。その時に『この人は分かっているな!』となりました」と回想。「1巻目の単行本を見てみたらサインがあって、みうらさんが『一生仏友』と書いていた。みうらさんの決め事で、まんまとオレはそこの穴にはまった。一生仏友は変わらないだろうなと思っています」と絆を強調した。

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