「ありえない」授乳室のベッドに男性職員…市庁舎での体験に女性絶句 市は謝罪も理解求める
埼玉・日高市役所庁舎の授乳室で、市の男性職員が休憩していたという投稿がネット上で拡散、物議を呼んでいる。男性職員に遭遇した利用者の女性は「ありえない」と授乳室の管理方法を疑問視。市の担当者は、事実関係を認めた上で「保健室としても使用している」として理解を求めている。

授乳室として案内された部屋で、ベッドで休んでいた市の男性職員に遭遇
埼玉・日高市役所庁舎の授乳室で、市の男性職員が休憩していたという投稿がネット上で拡散、物議を呼んでいる。男性職員に遭遇した利用者の女性は「ありえない」と授乳室の管理方法を疑問視。市の担当者は、事実関係を認めた上で「保健室としても使用している」として理解を求めている。
30代女性は今月6日、知人の転居手続きの付き添いで市庁舎に来庁。昼頃、0歳の娘の授乳のため、女性職員に案内された授乳室の中で、ベッドで休んでいた男性職員と鉢合わせたという。
「入口には使用中と空室を示す札があって、空室だったのを確認し、裏返して中に入り内側から鍵をかけました。中にはおむつ替えスペースやミルク用の調乳ポット、職員の方用なのか冷蔵庫などもあって、仕切られた奥のベッドのカーテンを開けたところ、作業着を着た男性が寝ていてびっくりしてしまって……。男性は『授乳ですか? どうぞ』と言って出ていきましたが、ベッドを使う気にはなれませんでした」
女性はその後、子育て応援課の女性職員に一連の出来事を報告。子育て応援課の職員を通じ、男性職員の所属する別の課に問い合わせてもらったところ、「体調不良だったので保健室として利用していただけ」「悪いことをしていたわけじゃない」という趣旨の説明があったという。
「子育て課の女性は『信じられない』と言って謝ってくれましたが、そこの課の年配男性は悪びれることもなく、『それが何?』みたいな態度で、それも悔しくて……。男性が授乳室を休憩室代わりに利用していることもありえないですし、そうでなくてもインフルエンザなどの感染症も怖いので、保健室として使うのであれば授乳室とは場所を分けてほしい」
女性は一連の出来事についてSNS上に投稿。「男性が入ってること自体おかしいのに、さらに体調不良で寝てるって…」「授乳室となっているなら、女性オンリーでしょうが!」「赤ちゃんが使うところなのに体調不良の人にも使わせてるって衛生的にどうなの」など、さまざまな反応が寄せられている。
日高市子育て応援課の担当者は、ENCOUNTの取材に「お問い合わせのあった事案の詳細や、メールでいただいたご意見についてはすべて把握しております。ご利用された方には大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした」と一連の事実関係を認めた上で謝罪。
その上で「もともと具合の悪くなった来庁者や職員が静養するための保健室として使っていたスペースで、その一部を授乳やおむつ替えで利用できるようレイアウトしました。完全に区切るのは難しく、授乳専用の部屋を設けるのも難しいため、保健室としての利用も維持しております。職員がどのように使うかといった取り決めはなく、使用方法は職員の裁量次第ですが、休憩室は別にあるのでお昼休憩のような使い方はしていないと思います。今後は使用中であることを知らせる札や施錠を徹底しつつ、より分かりやすい案内を進めてまいります」とし、今後も保健室としての利用を継続していくとしている。
