なにわ男子の長尾謙杜と俳優の山田杏奈が14日、都内で行われた映画『恋に至る病』（10月24日公開）の公開直前イベントに出席した。当日は高校生を中心とした10代の女性が会場に集結。若者のリアルな悩みに対して、長尾と山田が真摯（しんし）に答えていた。

　イベントでは事前に来場者の悩みごとを募集し、その中から2人が選んで回答していった。「朝から元気でいることが苦手です。朝から元気に迎えるにはどうしたらよいですか」という質問には、長尾が「苦手なら普通のままでいいんじゃないですか。無理して元気でいるより、素でいる方がすてきだなと思います」と回答。

　すかさず山田が「この方は元気でいたいんじゃないですか」と横からツッコミを入れると、長尾は「あんまり、僕、相談に乗ることがなくて、今日大丈夫かなと思っていたんです。相談することもないし、されることもないんです。相談というものと平行線で生きていたので、今日、初めて交わりました」と照れ笑いを浮かべた。山田は「私も明るくいたいなと思うんですが、元気じゃなくても、大声で『おはようございます！』と言っちゃえば、体がついていく気がします。私からの一つ、提案です」と丁寧に答えを導き出していた。

　また、「好きな人に好きな髪型を聞いたら、『髪の長さは短めがいい』と言われたのですが、自分はロングなので、短くした方がいいか悩んでいます」という恋愛相談には、山田は「自分が好きならロングを貫き通してほしいと思う」と即答。長尾が「短くしても好きになってくれる確証はないと思うんです。好きになってくれるか分からない。自分が一番かわいいと思っているロングにした方がいいと思います。自信を持っている女性がかわいいと思います」と持論を展開すると、会場からは拍手がわいた。会心の反応を得た長尾は「よっしゃあ！」と拳を握りしめていた。

　ちなみに、山田は夜更かしをしてしまうのが悩みなのだという。長尾は「日中、仕事をしている分、自分の時間を過ごしたくなると思うんですが、寝たら済みます」と即答。山田は「深夜に帰ってきても、何をしてやろうかという気持ちになってしまうんですよね。直したいとは思っているんですが」と苦笑いを浮かべていた。

　同作は、斜線堂有紀氏による恋愛小説『恋に至る病』（メディアワークス文庫／KADOKAWA）の実写映画化。長尾演じる内気な男子高校生・宮嶺望と、山田演じる学校中で人気の女子高生・寄河景が紡ぐ不器用で一途な思い、同級生の相次ぐ不審死や恋人への疑惑などが入り交じるピュアで刺激的な恋模様を描く。