AGA治療は新時代へ 検査データに基づくオーダーメイド治療「スキャビジョン」が実現する“診察×検査×処方”の確立
AGA(男性型脱毛症)は日本の成人男性の3割が悩む病気と言われる。ただ、治療法が大きく発展したのは比較的、最近のことで、1999年頃からある意味で治験的に治療がスタートし、少しずつ少しずつ治療法は積み重ねられ、現在に至る。悩みを抱える人数は多く、普遍的なトピックであるにもかかわらず、薄毛治療の実態はあまり知られていない。

AGA治療の歴史と、コロナ禍以降に浮上した“ある問題”
AGA(男性型脱毛症)は日本の成人男性の3割が悩む病気と言われる。ただ、治療法が大きく発展したのは比較的、最近のことで、1999年頃からある意味で治験的に治療がスタートし、少しずつ少しずつ治療法は積み重ねられ、現在に至る。悩みを抱える人数は多く、普遍的なトピックであるにもかかわらず、薄毛治療の実態はあまり知られていない。
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そこで本稿では、2008年に開業してAGA治療で業界屈指の実績を持ち、治療開始から1年経過後の治療改善度99%、発毛実感率は98%を誇る銀座総合美容クリニック(銀クリ)の正木健太郎院長にインタビュー。AGA治療の基礎知識と歴史、そして新しく導入された検査技術である「スキャビジョン」がどのように業界を進化させていくのかを紹介する。
前提として、AGA治療は“これをすれば治る”というシンプルなものではない。一方で、AGAのメカニズム自体はある程度解明されており、元凶となるのは悪玉男性ホルモンだ。
「髪の毛はそれぞれが2年から7年の寿命を持ち、だいたい平均5年のサイクルで生え変わります。しかし、悪玉男性ホルモンは寿命期間中にある毛根に『早く抜けなさい』というシグナルを出して、抜け毛のスピードを早めてしまい、本来の寿命にたどり着く前に抜け替わらせてしまうのです。しかも、悪玉男性ホルモンは毛根を萎縮させるシグナルも出すので、髪の毛はどんどん細く、産毛のようになってしまいます」(正木氏)
そのため、AGA治療では悪玉男性ホルモンが発するシグナルを抑制する「フィナステリド」や、毛根の萎縮を改善する「ミノキシジル」といった薬が、内服薬として処方される。1990年代までは医学的に確立された薄毛の治療法は存在していなかったが、2004年にフィナステリド製剤であるプロペシアの発毛効果が認められ、国内認可を取得すると、テレビCMも流れたことにより、世間一般における“AGA”というワードの知名度は爆発的に上昇した。
ただ、治療薬自体は存在していても、誰もが簡単に髪を生やせるようになるわけではなく、だからこそ2008年に開業した銀クリでは、患者一人ひとりに向き合い、しっかりとした診察を経て、それぞれに合わせた治療を提供してきた。背景には「医療は治療効果や体調面をはじめ患者さんを中心にものを考えなければ絶対にダメ」(正木氏)という思いがあり、東京1院で185万人の治療実績が、バリエーション豊富な治療につながっている。
その銀クリの影響も少なからずありながらAGA治療業界は順調に発展を続け、2010年代には薄毛に悩む男性がより気軽に治療を受けられるようになっている。そこに青天の霹靂が如く到来したのが、新型コロナウイルスのまん延、そしてそれに伴う“リモート化”、すなわち初診からのオンライン診療の解禁だった。
「感染拡大防止の観点からも、オンライン診療自体はすごくいいツールだと思います。ただ、初診に関しては様々な声もありました。なぜかと言えば、初診は症状の把握がとても重要ですから、初診がオンラインだとなかなか難しい医療も多いです。AGAももちろんそうで、オンラインで細かな症状の把握は事実上困難なので、初診は対面で、以降はオンラインというのが理想だと言えます」(正木氏)
そのような背景がありつつも、AGA治療において初診のオンライン診療が解禁されると、多くの美容系クリニックが初診でのオンライン診療を開始した。それまでAGA治療を行っていなかったクリニックも、コロナ禍にあって対面での美容施術を選択する人が減り、服薬のみで治療できるAGAやEDの治療が活発化。AGA治療に限った問題ではないが、オンラインで簡単に診察・処方して終了……という、良く言えばシンプルな、言葉を選ばず言えばずさんになりかねない診療が増加してしまったのが実情だ。
正木氏は「オンライン特化の診療が増えていくとともに、最初はオンラインでも質の高い医療を提供しようという施設が多くありながら、全体としてはどんどんコンプライアンスが崩れていったという印象があります」と嘆く。簡易的な問診・診察で薬を処方する、いわゆるサブスク的な診療が増加してしまい、治療薬を一定期間服用しなければならないにもかかわらず、事前の健康面の検査がないケースも散見される。
「スキャビジョン」が実現する新時代のAGA治療
こういったサブスク的なAGA治療は、銀クリの目指すものとは対極にある。年間1万回以上の対面診療を実施する医師が多数在籍し、豊富な診療経験をもとに正確に詳細な診察をしたうえで、患者一人ひとりに合わせた薬の処方を重視してきた。業界の健全な発展にも貢献してきただけに、現状には忸怩たる思いもあるだろう。
ただ、もちろん銀クリも手をこまねいていたわけではない。ここで登場するのが、8月から本格稼働しているAGA検査の新技術「スキャビジョン」だ。頭皮頭髪を同時に600枚3D撮影することで毛根単位の精密な検査が可能で、正木氏は「シンプルに、薄毛治療のための武器を一つ手に入れたと考えています」としつつ、次のように説明してくれた。
「内科や外科などの保険診療なら、当たり前に“診察×検査×処方”が成り立っているんです。検査があって当たり前。でも、AGAにはその“検査”のための技術がなかったんです。治療薬の処方のために血液検査で体調面のリスクを検査することはありますが、髪の毛の検査は実質的になかったといえます。マイクロスキャナーで拡大しても1か所の状態を見るだけですし、写真を撮影しても結局は医師の主観的な診察でしかありません。『スキャビジョン』は3D撮影による頭皮のAI分析データと、特許技術である毛量比較技術を組み合わせることにより、患者さんの症状を客観的に確認することができるようになったんです」
“診察×検査×処方”がすべて揃う、保険診療なら当然の状態に、「スキャビジョン」の登場によってようやくたどり着いた。その結果、患者の薄毛の症状をより詳細に把握し、適切な薬を処方=効果的な治療を提供することができる。診療時間の短さなど以上に、本当の意味での“患者ファースト”と言えるだろう。

「適切な薬の処方」という意味では、院内調剤で薬を処方していることも大きな魅力だ。これまでに積み上げたノウハウを活かし、300を超える治療薬と治療術のバリエーションから患者一人ひとりにパーソナライズされた治療を提供できるのが銀クリの強み。そして、これだけの多種多様な治療を揃えられるのは、院内で調剤しているからこそ。「スキャビジョン」の開発にも、「もっと詳細な分析ができれば、300通りのバリエーションからより適切なものを提供できる」(正木氏)という前提があった。
1999年から少しずつ着実に発展を遂げてきたAGA治療において、インスタントのみに視点をおく治療が増加し、業界自体の信頼性が損なわれる危機が生まれているのは残念だ。しかし、「スキャビジョン」はそうした流れをせき止めるだけの革新的な技術となり得る。
なお、銀クリには初月はカウンセリング、スキャビジョン薄毛検査、治療薬の処方などを含めて1000円(税込)で治療を開始できるプランがあり、立地も東京院、大阪院ともに最寄り駅から徒歩1分と駅近で通いやすくなっている。AGA治療は早めにスタートすれば効果も出やすいうえに、年齢が上がると服薬に伴う健康リスクも上昇するだけに、悩むくらいであれば一度、銀クリで診察を受けてみてはどうだろうか。自分自身以上に頭髪を把握してくれる「スキャビジョン」が、最適な治療法を導き出してくれるだろう。
■銀座総合美容クリニック
公式サイト:https://www.gincli.jp/
(東京院)東京都港区新橋1-9-5 KDX新橋駅前ビル 4~5階
(大阪院)大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル15階
※診療時間(完全予約制)
月・火・木・金・土 11:00~20:00
日・祝 11:00~19:00
休診日:水曜日
料金:初月1000円、2カ月目以降はAGA治療内服薬2000円~1万9250円(※保険外の自由診療)
相談・予約は東京・大阪共通のフリーダイヤル(0120・972・335)か、公式サイトから
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