ステッカー1枚に50万円…? 高値で取引されているファミコン非売品グッズ
近年、世界中のコレクターから注目されていることで高騰傾向にあるファミコンのソフト。国内でもフリマアプリやオークションサイトで取引されており、中には正規の価格よりも遥かに高値で売買されるソフトもある。特に高い価格のものは懸賞などで入手できる非売品のグッズが多く、数十万円以上で取引されることも。そこで今回は、ファミコンの超高額な非売品ソフトやグッズを紹介しよう。

正規の価格よりも遥かに高値で売買されるソフトも
近年、世界中のコレクターから注目されていることで高騰傾向にあるファミコンのソフト。国内でもフリマアプリやオークションサイトで取引されており、中には正規の価格よりも遥かに高値で売買されるソフトもある。特に高い価格のものは懸賞などで入手できる非売品のグッズが多く、数十万円以上で取引されることも。そこで今回は、ファミコンの超高額な非売品ソフトやグッズを紹介しよう。
最初に注目するのは、1986年にタイトーから発売されたソフト『影の伝説』の特別版だ。
食品メーカーとしてお馴染みの「ヤマキ」は86年6月1日~8月9日の間に「ヤマキめんつゆ」類を購入した人を対象としたプレゼントキャンペーンを実施しており、ハガキ(各商品のラベルにある「ヤマキマーク」が必須)を送った人のうち、抽選で選ばれた1万人に『影の伝説』(ヤマキめんつゆサマープレゼント版)が届けられたようだ。
1万本しかない非買品のソフトなこともあって、希少価値が高い「ヤマキめんつゆサマープレゼント版」。オークションサイトの過去の取引を見てみると、10~16万円ほどの高値で落札されていた。ちなみにファミコンソフトは当時発売された状態のままであるほど価値が高まる傾向にあり、例えば箱やソフトに傷、ソフトのみとなった場合、一気に値打ちが下がってしまう。希少とされている『影の伝説』の特別版もソフトのみになったら、価格は1万~2万円ほどになってしまっている。
『影の伝説』のように、プレゼントキャンペーンによって特別版を配布したソフトはほかにも存在する。それは86年に登場した『グラディウス』(コナミ)の「アルキメンデス編」というソフトで、かつて大塚食品から発売されていたカップ麺「アルキメンデス」のキャンペーンによって4000人に配られた。
『影の伝説』の特別版よりも本数が少ないために価格も高くなるようで、大手買取店ではソフトのみで「10万7000円」で販売されている。フリマアプリやオークションサイトの場合は箱や説明書などがついたもので、相場が15~50万円ほどだった。
最後に取り上げるのはソフトではなく、キャンペーンで配布された特製のステッカーだ。ソフトのラベル部分に貼りつけるためのステッカーなのだが、未使用の状態で20万~100万円ほどの価格になるものも存在する。
その希少性の高いステッカーというのは、徳間書店から発売された『超浮遊要塞エグゼドエグゼス』(85年)、『ロットロット』(88年)のキャンペーンによって配布されたもの。該当するソフトで特定の点数「50万点・200万点・500万点(エグゼドエグゼス、ロットロット共通)・900万点(エグゼドエグゼス)・1000万点(ロットロット)」のいずれかを達成してゲームオーバーになると、パスワードが表示されるので、そのパスワードを書いて応募券を貼ったハガキを送ればステッカーが届けられるそうだ。
もらえるステッカーの種類は低い点数から順に「シルバー・ゴールド・プラチナ・ロイヤル純金」の4つ。しかし「純金」はマニアでも見たことがないほど超貴重で、そもそも世に出回っているのかも定かではない。エグゼドエグゼスのプラチナステッカーは大手買取店だと「50万円」で買取。ほかのシルバー、ゴールドでも、買取店やネットオークションで20万~50万円ほどの価格がつけられている。
一見すれば、ただのゲームのソフトやステッカーであっても希少価値がある可能性は十分ある。心当たりがある人は、押入れや倉庫の中を探してみてはいかがだろうか。
