瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48の2期生・内海里音は、10月8日に1st写真集『ハートのGPS』（KADOKAWA）をリリースした。アイドルとなって6年、グループ内でも先輩の立場となり、中心メンバーの1人として輝きを放ち始めている彼女に、今後の目標を聞いた。（取材・文＝小田智史）

――内海さんにとって、夢だった写真集。AKB48グループでも、選抜メンバーや今後の活躍が期待される若手のホープが出している印象です。写真集が実現して、自信にもつながりましたか？

「私はプラス思考で明るくて前向きなんですけど、自分のビジュアルに自信があるかと言ったら、意外とそうでもないんです（苦笑）。だけど、写真集を通じて、知らない自分・新しい自分を見つけることができました。自分が想像した表情で撮ってみると、仕上がってきた写真を見たらまた違う表情で、その表情がまた良くて。意外と素の自分の方がかわいいなと感じたり。まだまだ自分の引き出しはたくさんあるんだなと思いました」

――「素」の内海さんはどんな感じなのでしょうか？

「自分がどんなキャラか、正直分からないです。スタッフさんに聞いても、『謎』と言われますから（笑）。面白くて、元気、でもぶりついてる、時に静か、みたいな。全部含めて私です。ただ、芯・自分の軸はちゃんとあります。（帯コメントで）秋元（康）先生は『内海里音は正直だ。その表情を見れば分かる』『自分は自分だとブレないスタンスがいい』と言ってくださっているように、真面目に頑張るぞと軸はしっかりしています。軸は持ちつつも、普段の自分を表現して素直に生きているキャラなのかなと。あいさつもある意味で『素』。やろうと思ってはしていないんです。幼い頃に徹底的に叩き込まれた父の教育があってこそなので、父にはすごく感謝しています」

――STU48は4期研究生も加わり、2期生の内海さんはグループ内でも先輩の立場になっています。

「新しい4期研究生も加入してくれてすごくうれしいし、グループとしてもっと頑張っていきたいという気持ちです。その反面、個人としてももっと上を目指したいので、不安な気持ちもたくさんあります。メンバーが増える分、グループとしては大きくなるけど、ライバルも増えるわけであって。すごく不安な気持ちでいっぱいです。でも、写真集を出したことで自信もたくさんついたし、自分はもっと引き出しがあるんだと思ったので、その可能性を最大限に出せるように活動をこつこつ頑張っていきたいです」

――内海さんは、11thシングル『地平線を見ているか?』、最新の12thシングル『傷つくことが青春だ』と、初の16人選抜入りから2作連続で選抜メンバーになりました。

「選抜に入る前は、選抜メンバーがどんな活動をしているとか、あまり想像がつきませんでした。でも、選抜メンバーに入ったら音楽番組とか、広島の大きなイベントにも出させていただけたり、自分が想像していたのとは100億倍は違う世界。『同じグループなのにこんなに違うんだ』と、新しい景色を見れた気がしました。STU48に加入した当初から、選抜に入りたいと思っていました。入ってみて、新しい影響を受けました。これは実際に選抜メンバーに入って、体感しないと分からないこと。選抜に入るだけでなく、選抜に入ってからもすごく厳しくて、それを考えると今以上に頑張らないと残れない、厳しい世界だと改めて感じたので、活動のモチベーションにつながっています」

――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

「まずは私のことを応援してくださって、ありがとうございます。新しく見つけてくださった方も、昔から応援してくださっている方も含めて、私のことを飽きずに応援してくださったから、念願の写真集を発売することができました。なので、皆さんには感謝してもしきれません。SNSで見ている写真とはいい意味で全く違う、素の私が収められているので、0.1ミリでも私のことが気になってくださった方は必ず見て欲しいです！　そして、2nd写真集も絶対に出したいです。グループとしては海外に行ってみたいですね。私自身も海外に行ったことがないし、STU48としても海外でツアーはやったことがないので、瀬戸内、関東だけではなく、ワールドワイドにSTU48を知っていただいて、愛してもらえるようなグループになりたい。海外で公演がたくさんできるように頑張ります！」

□内海里音（うつみ・りね）2002年11月5日、岡山県出身。STU48 2期生。天真爛漫で、周囲を明るくするムードメーカーの1人。グループの最新曲『傷つくことが青春だ』を含め、直近シングル2作で16人選抜入りを果たしている。真面目で礼儀正しく、あいさつも元気いっぱいで、「『里音ちゃんを見て教わりました』と後輩ちゃんが言ってくれて、うれしかった」と笑顔を見せる。