主婦が考える「最も望ましい働き方」 3年前と比較し「短時間非正規社員」が大幅減
2017年から考え方は変化? 「短時間非正規社員」は大幅減
また、アンケートで「フルタイム社員」を選んだ人は「かなり安定している業種の夫の会社が、コロナにより、ボーナスゼロになり、今年の年収がかなり減るため、私が補填しなければ私立高校に通う子供の学費が出せないから(40代:公務員/団体職員)」、「少しでも保証が欲しい。ボーナスが欲しい。配偶者より稼ぎたい(50代:パート/アルバイト)」、「在宅勤務なので、子育てしながら仕事を充実することができるため(40代:正社員)」、「現実としては短時間正社員としてしか働けないが、責任のある仕事をしたいと思うので、フルタイム正社員になりたい。短時間正社員は物足りなさを感じる(40代:正社員)」などと回答。新型コロナウイルスの影響で、改めて色々なことを考える人も少なくなかったようだ。
その他に「個人業務委託」「フルタイム非正規社員」「わからない」「その他」と答えた人も。「希望は短時間正社員ですが、在宅する家族が増えて、家事量も増え、こなせる自信がない。また、自身が在宅勤務になることがあれば、音やスペースの観点からできないから。また、コロナの感染拡大を考えると、外へ出る気持ちになれない(50代:今は働いていない)」、「家族優先にしたいのでコロナによって家族の働き方がどう変わるかわからないため、短期の仕事を重ねていきたい(50代:その他の働き方)」といった意見が出ている。
なお、2017年のアンケート調査と比較すると、「短時間正社員」は32.7%から2.0ポイント減。3年前に1位だった「短時間非正規社員」は38.3%から8.4ポイントと大幅減で、「フルタイム正社員」は13.1%から1.5ポイント減という結果に。しゅふJOB総研の川上敬太郎所長はコロナ禍での「変化」に言及しつつ、「個別に異なる条件を広くカバーできる多様な選択肢を用意し、志向の変化、ライフイベントの発生などに応じて、多様な選択肢の中を行き来できるような仕組みが、これからの日本社会には必要なのだと考えます。菅新政権には、是非そのような新たな仕組みづくりに向けた取り組みを加速させていただきたいと願います」と訴えている。