満島ひかり「監督のセンスはすごい」 アニメ映画出演に感慨「菅原文太さんや北野武さんのような作品」
俳優の満島ひかりが11日、都内で行われたアニメーション映画『ホウセンカ』の公開記念上映会舞台あいさつに登壇した。

映画『ホウセンカ』の公開記念上映会舞台あいさつ
俳優の満島ひかりが11日、都内で行われたアニメーション映画『ホウセンカ』の公開記念上映会舞台あいさつに登壇した。
「アヌシー国際アニメーション映画祭 2025」長編コンペティション部門にも選出された同作は、TVアニメ『オッドタクシー』を手がけたクリエイター陣によるオリジナルアニメーション。大逆転に人生を賭けた、しがないヤクザ・阿久津(現在:小林薫、過去:戸塚純貴)の愛の物語が描かれ、小林と戸塚がW主演を務める。
劇中で息子とともに阿久津と暮らし始める永田那奈の過去を演じた満島。「最初脚本を読んで、随分渋い映画だなと、監督に『パンクですね』と話した覚えがあります」とオファー時の素直な心境を明かしつつ、「収録を戸塚さんとしていて、アニメーションだけども実写の映画を撮っているような感じでした。阿久津さんと那奈さんの言いたいことと感じていることが少しずつ離れていくんですが、暖かい空気が流れていてとても好きな映画です」と完成した作品に満足げだった。
印象的なシーンとして「冒頭から花火があがって音楽がかかり、花火が上がりながら登場人物を紹介されていろんな人が出てきます。最初に収録した時にすごいなと思いながら、音楽の力を全体的に感じ、監督のセンスはすごいなと思いました」と木下麦監督を絶賛し、「戸塚さんとは阿久津さんと似ても似つかないんです。普段の戸塚さんを想像すると阿久津さんとリンクしないんですが、伸びやかな感じが、淡々とした阿久津の姿を隣で収録していて、みんなでお話していても戸塚さんは一定のリズムでやってくれたので、私も(役に)戻れました」と戸塚に感謝の言葉。続けて「憧れの作品の中に菅原文太さんや北野武さんの作品がありますが、アニメーションでそのような作品に少しでも参加できた気がしたので、個人的にうれしかったです」と笑顔を見せていた。
同舞台あいさつには、小林、戸塚、宮崎美子、ピエール瀧、木下監督も出席した。
