梅宮アンナ、がん公表の“真意”を告白 周囲の「大丈夫」の声に重圧「すごく嫌でした」

乳がん(浸潤性小葉がん)で闘病中のタレント・梅宮アンナが10日、神奈川県内で行われた『神奈川県×ファンケル×キリン 共催 アピアランスケアセミナー「その人らしさを、がん治療のそばに。-アピアランスケアという言葉を知っていますか?-」』に出席した。

セミナーに出席した梅宮アンナ【写真:ENCOUNT編集部】
セミナーに出席した梅宮アンナ【写真:ENCOUNT編集部】

「少しでも世の中が変わったら」という思いで発信

 乳がん(浸潤性小葉がん)で闘病中のタレント・梅宮アンナが10日、神奈川県内で行われた『神奈川県×ファンケル×キリン 共催 アピアランスケアセミナー「その人らしさを、がん治療のそばに。-アピアランスケアという言葉を知っていますか?-」』に出席した。

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 アピアランスケアとは、がんやがんの治療に伴い外見が変化してもその人らしく社会生活を送れるよう患者を支えるケアのことで、梅宮はがん研究会有明病院 乳腺センター乳腺外科 医長の片岡明美氏とともに「見た目の変化と向き合う、私らしい生き方」についての特別セッションに参加した。

 父の梅宮辰夫さんを含め、周囲にがんに罹患(りかん)した人が多かったこともあり、自身ががんに罹患した事実を知った際も驚きはせず「順番が回ってきたんだな」と思ったそうだが、「私はステージ3Aだったので、治療がフルコース(抗がん剤治療、手術、放射線治療、ホルモン療法)で、10年かけて飲み続ける薬というお話を聞いた時に、治療の長さと内容を聞いた時にちょっと焦りましたし、一番は髪の毛が抜けるというところがショックでした」と吐露した。

 そして、“ウィッグ探しの旅”が始まったそうで「人毛がすごく高いんですね。人毛じゃないと“被ってます”みたいになって、自分が思うイメージとかけ離れちゃいますし、人毛じゃないとカラーもできないですし、洗えないですし、色も変えられないので、そんな感じでウィッグを探してきました」と打ち明け、ウィッグ会社に向けて「今の時代にあった、そして私たちのように髪の毛がなくなった人たちに、どうしたら(人毛ウィッグを)もう少し安く提供できるかというのをお願いしたいです」と訴えた。

 また、昨年8月に「浸潤性小葉がん」に罹患したことを公表後、周囲から「大丈夫」という声をたくさん浴び、逆にプレッシャーに感じてしまったという。

「すごく嫌でした。髪の毛はまた生えてくるから大丈夫って言われても、1日でも嫌なんだという感情が湧き上がって、なんでこういう会話が起きるんだろうって考えた時に、日本の社会が、がんをきちんと受け入れてくれないんだなというのがありまして、公表できない人もたくさんいると知りました」と語り、「そういうのを見聞きして私は公表しよう。こっちが言わないと向こうも育たないので、私が今回がんになったことで、少しでも世の中が変わったらなという思いで発信を始めました」と力強く語った。

 トラブルなどが起こった際に“何か意味があるんじゃないか”と思うそうで「私ががんになったことは何か意味があって、無駄じゃないんじゃないかなと。自分にできる役割が何かあって、世の中の誰かのために何かできることがあるんじゃないかなって思いました」と胸を躍らせ、医師からは病気を公表することで仕事が減るのでないかと心配されたそうだが「『いいです』って言ったんですね(笑)。私も芸能30年やっていまして、同じような仕事をやってきたなと10年くらい前から思っていまして、自分にしかできないことをやりたいという思いが強いので、今回がんになったということは、がんに関することで社会に貢献できたり、それがお仕事になっていったら、新しい道ができると思いましたし、新しいことってワクワクするので、そういう思いが強かったです」と笑顔で語った。

 さらに、最先端の治療にも興味を持ったとし、「自分が選んだ標準治療の中の抗がん剤とか放射線とか手術というものは、自分がならないと体験できないので、ある意味すばらしい世界にいくんだなと思いました」と目を輝かせた。

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