俳優の前田敦子が7日、都内で行われた映画『恋に至る病』完成披露舞台あいさつに、ダブル主演を務める長尾謙杜、山田杏奈をはじめ、主題歌「奇跡を待ってたって」を描き下ろした石原慎也（Saucy Dog）、廣木隆一監督と共に登壇し、息子の成長ぶりに目を細めていた。

　本作は、斜線堂有紀の同名小説を、映画『月の満ち欠け』などの廣木監督が映画化。内気な男子高校生・宮嶺（長尾）と学校中の人気者・景（山田）の不器用で一途な初恋が描かれるなか、二人が交わした「どんな私でも守ってくれる？」という約束により、運命が大きく動いていく――。

　劇中、不審死事件を追う刑事・入見遠子役を演じた前田。長尾とのシビアなシーンもあるが、長尾が「撮影中はそれほど感じなかったのですが、出来上がった映画を観て『あっちゃんに取り調べされている』と思いました。小さいときからテレビで見ていた方だったので、ドキドキしました」と感想を述べると、前田は「可愛い感想」とつぶやき「うれしい」と笑顔を見せていた。

　この日は“君は僕のために人を殺したの？”という驚きの展開が待ち受ける本作にちなみ「まさか自分のためにしてくれたの!?」と驚いたエピソードを激白するコーナーが開催された。前田は「最近、小学生の息子が私と一緒にお風呂に入ったとき、息子が先に上がると私にバスタオルを差し出してくれるんです。とてもキュンとして、すごく喜んだら毎日やってくれるんです」というエピソードを披露する。

　さらに「この恋は、純愛か洗脳か―」というキャッチコピーに関連し、純愛とも洗脳とも思えるほど一途に「いま何よりも愛してやまないこと」を告白する場面も。前田は「寝る前にお香を焚いているのですが、最近は息子も好きな匂いを言ってくれるようになったので、二人で一緒に楽しんでいます」と語り、会場を温かい雰囲気に包み込んでいた。