菅野美穂、旅に意欲も子育ての日々「まだ子どもに手がかかる時期」
俳優の菅野美穂が7日、都内で行われた映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』(24日公開、小松莊一良監督)の舞台あいさつに登壇。俳優として大切にしていること、輝き続ける秘けつについて語った。

フジコ・ヘミング最後のドキュメンタリー映画が完成
俳優の菅野美穂が7日、都内で行われた映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』(24日公開、小松莊一良監督)の舞台あいさつに登壇。俳優として大切にしていること、輝き続ける秘けつについて語った。
同作は、60代で人気ピアニストとなり、2024年4月21日に92歳で旅立ったフジコ・ヘミングの最後のドキュメンタリー映画。波乱万丈な人生から生まれた唯一無二の演奏が体感でき、さらには初公開となるフジコのインタビュー映像・絵日記、異母妹エヴァに実施したインタビュー映像、俳優の弟ウルフが語る新たな真実など、フジコの素顔に迫った一作となっている。
ナレーションは、スペシャルドラマ『フジ子・ヘミングの軌跡』(フジテレビ系)でフジコを演じた菅野が担当。あいさつでは「ナレーションって形で作品に関わらせていただいたこと、本当にうれしく思っています」と喜び、「ナレーション当日は、渋谷でフジコさんの衣装展がやっていた。衣装を拝見してからスタジオに行って、小松監督とナレーションを撮った思い出があります」と振り返った。
同ドラマの撮影中には、直接あいさつに行ったことがあるそうで「ベルリンのフジコさんのお宅にごあいさつにうかがったんです。絵本の中のお家みたいで、緑に囲まれていて、猫がいて、フジコさんの好きなものがたくさんあって。気を許した方が近くにいて」と回顧。しかし、緊張していたとのことで「そんなに会話が弾まなくて……。『まあ、いいわよ』みたいな感じでした」と明かした。
同作の内容にちなみ、俳優業を続ける中で大切にしていることを聞かれる場面も。「若い時とは違う。日々、自分の生活を積み重ねて、好奇心を忘れずにってところが大事かなって思います」と答え、続けて「50代が近くなってきて、先生に教わるってことはどんどん少なくなっている。とある道を極めている人のインタビューから教わることもありますし、逆に若い方に教わることもあります。そういう歳になってきました」と吐露した。最近、若者から教わったことについては「『困ったときはAIに聞くといいよ!』って言わました(笑)」と笑い、「なるほど、と。自分でコツコツやるのも大事だけど、新しい技術と生きていく覚悟決めないと」と納得していた。
さらに、輝き続ける秘けつも尋ねられており、これには「行きたいって思ったところに行く。今いる場所も大事だけど、価値観をリフレッシュしてくれる。風通しがよくなる気がして、旅は大事だなって思います」と持論を展開。しかし「まだ子どもに手がかかる時期なので、思うように旅行はできない」とのことで、「時期が来たら旅を再開したいと思っています」と目を輝かせた。
舞台あいさつには、小松監督も出席した。
