近藤真彦、プレッシャーから解放された今 還暦過ぎて心境変化「結果にこだわるより自分らしく」
デビュー45周年記念イヤーを迎えている歌手・近藤真彦が、このほど都内で行われたNHK-BS/ BSP4Kの音楽特番『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』(BSは10月18日午後9時、BSP4Kは11日午後7時30分)の収録に参加した。3月放送の前回に続く出演となり、計3曲のヒット曲を熱唱。中でも『アンダルシアに憧れて』はアコーディオン奏者・cobaとの共演で、番組を盛り上げた。還暦を超す今も変わらぬ熱いパフォーマンスで魅せる近藤に、番組収録の感想や現在の心境を聞いた。

音楽特番『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』(NHK-BS/ BSP4K)に出演
デビュー45周年記念イヤーを迎えている歌手・近藤真彦が、このほど都内で行われたNHK-BS/ BSP4Kの音楽特番『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』(BSは10月18日午後9時、BSP4Kは11日午後7時30分)の収録に参加した。3月放送の前回に続く出演となり、計3曲のヒット曲を熱唱。中でも『アンダルシアに憧れて』はアコーディオン奏者・cobaとの共演で、番組を盛り上げた。還暦を超す今も変わらぬ熱いパフォーマンスで魅せる近藤に、番組収録の感想や現在の心境を聞いた。(取材・文=福嶋剛)
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今回で14回目となる同番組は、2020年にスタート。ジャンルにこだわらない思い出のヒットソングを紹介し、今回も豪華アーティストが集結した。その中で、近藤は『スニーカーぶる~す』(1980年)、『ギンギラギンにさりげなく』(81年)、『アンダルシアに憧れて』(89年)を披露。特に『アンダルシア~』は、番組ならではのスペシャルバージョンで、cobaがドラマチックなアレンジに挑戦し、近藤もこの曲の世界観にぴったりな装いとパフォーマンスを繰り広げた。近藤自身、歌い終えると満足そうな表情を浮かべていた。
――まずは、『アンダルシアに憧れて』をcobaさんと歌った感想からお聞きします。
「今までいろんな形の『アンダルシアに憧れて』を歌ってきましたけど、今日のcobaさんのアレンジとcoba BANDによる演奏は、まるで1本の映画作品のようでしたね。自分も始まりから終わりまで物語の世界の中に入り込みながら歌うことができました」
――まるで歌の世界観の完成形を見たような、とても貴重な演奏でした。
「何しろ音をもらった時から、この曲に懸けるcobaさんをはじめ、番組スタッフさんの熱い思いが伝わってきて、僕も相当なプレッシャーを感じて、この日を迎えましたから(笑)。やっぱりcobaさんのアコーディオンの音色が、本当に素晴らしかったですよね。曲の雰囲気とすごく合っていました」
――近藤さんは誰かと一緒に何かを作り上げることがお好きな方なのではと感じました。
「それはありますね。誰かと共に作り上げることが好きなんだと思います。やっぱりソロ歌手としてデビューしてから今までずっと1人ですから、今回みたいに誰かとコラボレーションをする機会があると自分の気持ちも燃えますし、チャレンジ精神も湧いてくるんです」
――なるほど。収録ではその熱さがしっかりと伝わってきました。現在はデビュー45周年のアニバーサリーイヤーの真っ最中ですね。どんな1年を過ごしていますか。
「60歳になる前からアニバーサリーイヤーが始まって、昨年末に明治座で舞台『ギンギラ学園物語』をやらせていただきました。今年4月には別所哲也さんとダブルキャストで『ドリームハイ』というミュージカルに挑戦させていただき、すごく刺激になりましたね。歌では12月に大阪と東京でディナーショーが控えていて、年末年始には舞台『ギンギラ学園物語 新春!』もあるので、まだまだハードな月日が続きます(笑)。でも気持ち的にはすごく楽なんですよ」

歌手、モータースポーツと多忙な日々
――芸能活動以外も精力的です。近藤さんはモータースポーツにも取り組んでいますが、KONDO RACINGとしてでも今年6月に6年ぶり2回目となる『第53回ニュルブルクリンク24時間レース』に参戦しました。最後はアクシデントに巻き込まれ、残念ながらリタイアとなりましたが、一時は表彰台に手が届く走りを見せるなど、健闘しました。
「あのレースは構想から実現まで2年という歳月を掛けているんですよ。(いつか)表彰台にはいきたいですね」
――どの分野でも積極的に活動されている印象ですが、今年7月に61歳を迎えました。歌もスタイルも全てにおいて年齢を感じさせません。還暦を過ぎた今の心境を教えてください。
「さっきも言いましたけど還暦を過ぎた方が気持ち的には楽な方向に切り替わりました。それまでは『成功させなきゃいけない』とか、『カッコよく見せなくてはいけない』といったプレッシャーを感じながらやっていましたけど、60歳を過ぎてから肩の力が抜けて結果にこだわるよりも自分らしく生きようって思うようになったんです。だから早く還暦になっちゃった方が楽ですよ(笑)」
――近藤さんといえば、先日SNSで「キレイ過ぎるさんまの食べ方」が話題となりました。
「ありましたね。僕はサンマに限らず魚が好きで食べるのも上手なんですよ。それ以外の食べ方は下手なんですが、魚だけはちょっと自慢できます(笑)」
――最後に、改めて番組の話を。今回はデビュー曲の『スニーカーぶる~す』と1981年に「第23回日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞した『ギンギラギンにさりげなく』も披露しました。
「そうですね。こちらはダンサーさんをバックに歌わせてもらいましたけど、いつもステージで1人で歌っているから、これもまた豪華で僕も新鮮でしたね。番組では3曲歌って、MCのみなさんと懐かしい話もさせてもらいました。ぜひテレビの前で楽しんでいただけたらうれしいです」
□近藤真彦 1964年7月19日生まれ。神奈川県出身。79年にTBS系連続ドラマ『3年B組金八先生』で芸能界デビュー。当時、同ドラマに出演していた、田原俊彦、野村義男とともに「たのきんトリオ」として人気を博す。80年に『スニーカーぶる~す』で歌手デビュー。87年『愚か者』で同年の第29回日本レコード大賞で大賞を受賞した。一方、84年からはレーサーとしても活動し、2000年にレーシングチーム『KONDO RACING』を設立。24年12月にデビュー45周年アニバーサリーイヤーに突入した。
NHK-BS/BSP4K『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~#14』は、10月18日午後9時、BSP4Kは11日午後7時30分から放送。出演は小椋佳、甲斐バンド、狩人、キマグレン、coba、近藤真彦、SARD UNDERGROUND、シシド・カフカ、島津亜矢、ジュディ・オング、Taiyo、新浜レオン、野口五郎、文音、ハラミちゃん、廣津留すみれ、藤井空、司会は、DJ KOO、平野ノラ、廣瀬智美アナウンサー。
