THE PRIMALSは光の戦士に寄り添い、歩み続ける 「祖堅!」の声が響き渡った武道館公演レポート
人気オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)の音楽を手がける祖堅正慶が率いる、公式バンド・THE PRIMALS(ザ・プライマルズ)のライブ公演『THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN』が9月29日と30日、日本武道館にて開催された。ゲストとしてジェイソン・チャールズ・ミラー、伊藤友馬も参加した本公演は『THE PRIMALS Dark Decades Tour』の追加公演であり、本稿では30日のDAY 2の模様をレポートする。

『THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN』が9月29日と30日に開催
人気オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)の音楽を手がける祖堅正慶が率いる、公式バンド・THE PRIMALS(ザ・プライマルズ)のライブ公演『THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN』が9月29日と30日、日本武道館にて開催された。ゲストとしてジェイソン・チャールズ・ミラー、伊藤友馬も参加した本公演は『THE PRIMALS Dark Decades Tour』の追加公演であり、本稿では30日のDAY 2の模様をレポートする。
多くの光の戦士(FF14プレイヤー)たちが馳せ参じた武道館ライブは、開演前から熱気にあふれていた。『FF14』プロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏ら開発スタッフが姿を見せると、場内からは大歓声。開演に向けて期待感が高まっていくのを感じた。
そして迎えた1曲目は「此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~」。THE PRIMALSのライブではすっかり定番となった曲に、オーディエンスの反応も抜群だ。続く「Scream ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~」では会場が緑に染まり、「White Stone Black ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~」では疾走感のあるギターとドラムにリードされ、光の戦士たちのボルテージはどんどん上がっていく。
ここで挟まれたMCでは、祖堅が次曲である「Bee My Honey 〜至天の座アルカディア:ライトヘビー級〜 (Masayoshi Soken & GUNN Vocals)」に向けて、ツアー中から実施していた“ご当地 Bee My Honey”の一環としてコール&レスポンスのアレンジを提案。4つの案から選ばれるかと思いきや、吉田氏の後押しでコール内容は「祖堅」に決定し、会場は大盛り上がり。その流れのままに演奏された「Bee My Honey 〜至天の座アルカディア:ライトヘビー級〜 (Masayoshi Soken & GUNN Vocals)」では、待っていましたとばかりの大声量で「祖堅」コールが巻き上がったことは言うまでもない。
そして「至天の座アルカディア」の流れは続いていき、「Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」ではダンスナンバーに合わせて光の戦士たちもしっかり“横ノリ”で反応し、GUNNのギターがさらなる彩りを与えていた。続く「Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」は重厚なサウンドとカラフルなピンク&紫&青に染まる会場の良い意味でのミスマッチが楽しく、一体感はさらに高まっていった。
ここからは「Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」でステージ前に火が噴出する演出も加えつつ、パワフルなボーカルとギターでさらに会場の熱量がアップ。そしてゲストのジェイソンを迎え、「Unleashed 〜至天の座アルカディア:クルーザー級〜」では圧倒的な歌唱が光の戦士たちにさらなる没入感を与えていった。

アンコールを終えてバンドと光の戦士たちは“次”へと向かう
そのままジェイソンとともに「Close in the Distance」へ。『暁月のフィナーレ』まで終えた光の戦士にとって唯一無二のアンセムだ。スクリーンにはストーリー終盤の映像が流れ、最後はエメトセルクの微笑みに送り出される。そこからアルバート(CV:諏訪部順一)の独白、「魂ごと、持っていけ!」の名シーンとともに「Shadowbringers」が始まり、クールすぎるギターアレンジとともに光の戦士たちを『漆黒のヴィランズ』の追憶へと誘った。
ここでバイオリン・伊藤を紹介するとともに、「月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜」が始まる。バンドサウンドの迫力とバイオリンの優雅かつ力強い音色が融合し、明るく慈悲深く、愛にあふれるエオルゼア十二神を象徴するような演奏となった。
MCでバンドメンバー紹介をした後、「ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~」で再び会場のボルテージが高まり、カラフルなペンライトが舞い踊る。「メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜」「エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~」と過去のレイドでの人気曲が続き、そのまま最後の曲となる「過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~」へ。この日最大の声量でコール&レスポンスを繰り返し、大盛り上がりのままフィニッシュとなっている。
バンドメンバーが退場するやいなや、会場からはアンコールの声が湧き上がり、それは次第に「祖堅!」と呼ぶ声へと変わっていく。再び姿を見せたTHE PRIMALSの面々によって披露されたのは、「忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~ (GUNN Vocals)」。会場は一面が青に染まり、至高のロックナンバーに身を委ねた。
さらに「ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜」ではおなじみの“時間停止”ギミックを当然のように会場全体で成功させ、「ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~」ではダンサブルな楽曲に合わせて光の戦士たちが思い思いに楽しむ。そしてアンコール最後の曲は「Open Sky – The Theme from Dawntrail」。最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』主題歌のアレンジであり、ゲーム内の主人公であるプレイヤーが新しい冒険に向かう期待感が、このライブを終えて“次”へと向かっていくTHE PRIMALSと光の戦士たちに重なるような演奏となった。
すべての楽曲を終え、帰路につく光の戦士たちは、興奮冷めやらぬ様子で公演の感想を語り合っていた。長寿コンテンツとなっている『FF14』とともに歩み続けてきたTHE PRIMALSだが、常に“レベルアップ”しているからこそ、ライブでは常に驚きを感じることができる。これからも光の戦士たちの旅路に寄り添い、彼らにしか紡げないサウンドを届けてくれることだろう。
■セットリスト
1. 此処に獅子あり ~万魔殿パンデモニウム:辺獄編~
2. Scream ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~
3. White Stone Black ~万魔殿パンデモニウム:煉獄編~
4. Bee My Honey 〜至天の座アルカディア:ライトヘビー級〜 (Masayoshi Soken & GUNN Vocals)
5. Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
6. Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
7. Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
8. Unleashed 〜至天の座アルカディア:クルーザー級〜
9. Close in the Distance
10. Shadowbringers
11. 月満ちる夜 〜喜びの神域 エウプロシュネ〜
12. ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~
13. メタル:ブルートジャスティスモード 〜機工城アレキサンダー:律動編〜
14. エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
15. 過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~
– アンコール –
16. 忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~ (GUNN Vocals)
17. ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜
18. ローカス ~機工城アレキサンダー:起動編~
19. Open Sky – The Theme from Dawntrail
■ライブストリーミング情報
配信公演:9月29日公演
チケット価格:4400円(税込)+システム利用料330円(税込)
販売期間:2025年10月14日20時まで
アーカイブ視聴可能期限:2025年9月30日18時~10月14日23時59分
詳細・購入:https://tixplus.jp/feature/theprimals_stpass_202509/
