高市新総裁に「親近感」 女性カーオーナーが熱視線 「生活に直結」ガソリン暫定税率廃止に期待も
女性初となる自民党・高市早苗新総裁の就任に、女性カーオーナーから期待の声が上がっている。福島・浪江町で初開催された東北最大規模のカーイベント「第1回 名車の祭典 in浪江町」。集まった東北在住のオーナーたちからは、車がインフラとなっている地方ならではの切実な事情が聞こえてきた。

福島で初開催された東北最大規模のカーイベントで、地方の切実な車事情を訴える声が続出
女性初となる自民党・高市早苗新総裁の就任に、女性カーオーナーから期待の声が上がっている。福島・浪江町で初開催された東北最大規模のカーイベント「第1回 名車の祭典 in浪江町」。集まった東北在住のオーナーたちからは、車がインフラとなっている地方ならではの切実な事情が聞こえてきた。
BMW、ベンツにプジョー…人気女優の“多国籍”な歴代愛車(JAF Mate Onlineへ)
政界きっての車好きとして知られる高市氏。運転手付きの車に乗る国会議員が多い中、高市氏は若手時代に購入したトヨタのスポーツカー「1991年式スープラJZA70型」のハンドルを22年間にわたって握り、廃車となった後も大切に保管。愛車は2022年にレストア(修復)され、現在は奈良トヨタの自動車博物館「まほろばミュージアム」に展示されている。
福島出身で現在は宮城で婚約者と暮らす28歳の女性オーナーは、高市氏と同じスープラを愛用。「バイクも好きですし、同じ女性でスープラ乗りの高市さんには親近感が湧きます。(総裁選に出馬した)小泉(進次郎)さんよりは高市さん派ですね。こんな車に乗っていてなんですが、地方に住んでるとガソリン代は生活に直結した深刻な問題。暫定税率の廃止も含め、国民の声に耳を傾けてほしい。トランプ関税で、車の部品も輸入品も何でも値上がりしてしまう。外国とも対等に交渉できる、強い姿勢を見せてほしい」と期待を寄せる。
中学生のときには震災を経験。親の運転で行方不明になった親戚を探す中、津波で多数の遺体が打ち上げられた壮絶な光景を目にした。「一生忘れられない光景です。結婚して、今後は子育ても考えている。災害対策を怠ることなく、もう二度とあんな悲劇が起こることのないような国を作ってほしい」。
会場となった浪江町出身の別の女性は、「この町もまだ半分は除染が終わっておらず、立ち入りができないまま。隣の双葉町は町の8割が立ち入り禁止区域です。受け入れ先が見つからない除染土を首相官邸の花壇に再利用して安全性をアピールするという報道も見ました。首相として、まだ復興は終わっていないということも発信してほしい」と複雑な思いを口にする。
男性のイメージが強い車趣味だが、地方では生活の足であり、高市氏と同じく車を愛する女性オーナーもたくさんいる。史上初の女性首相が決定的となるなか、今後どんな発信をしていくのか。その一挙手一投足が注目されている。
