高市早苗新総裁、かつての愛車は“殿堂入り”の1台 20年一途に乗り続けた相棒…「走りも最高でした」
自民党の総裁選挙で小泉進次郎氏との決戦投票を制した高市早苗新総裁は自動車好きの一面が知られている。かつての愛車は、1991年式トヨタ・スープラ(JZA70型)で、若手時代から22年にわたり乗り続けた伴侶のような存在だった。

深夜に東京―奈良間を自らドライブ…“自動車愛”あふれる新首相に
自民党の総裁選挙で小泉進次郎氏との決戦投票を制した高市早苗新総裁は自動車好きの一面が知られている。かつての愛車は、1991年式トヨタ・スープラ(JZA70型)で、若手時代から22年にわたり乗り続けた伴侶のような存在だった。
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運転手付きの車に乗る国会議員が多い中で、高市氏は終電を逃すと、東京から地元奈良まで自らハンドルを握って運転。往復することもあったと明かすほど、スープラの走りに魅了されていた。
第1次安倍内閣で初入閣。大臣になっても、スープラは手放すことなく、約10年にわたり、農家の納屋で保管されていた。
そして2022年2月からは、奈良トヨタでフルレストアがスタート。
発足式では「このスープラは、これまでずっと中古車しか買えなかった私が、一生懸命働いて、人生で初めて新車で買った車。乗り心地も、そして走りも最高でした」とメッセージを寄せるなど、並々ならぬ愛着を披露した。
同年10月29日に行われた完成セレモニーに出席した際には、終始笑顔を浮かべ、新車同然によみがえった愛車との再会を目を輝かせて喜んだ。スープラとの思い出をたっぷりと語り、「なんといってもうれしいのは、私が愛したスープラをエンジニアの皆様がむちゃくちゃ苦労してレストアしてくださったこと」と感謝。「エンジンかけるの楽しみにしております」と、除幕を待ちきれない様子だった。
当時は現役の大臣ということもあり、パレードは助手席での乗車を予定していた。
ところが、高市氏は自ら運転免許証を持参して運転席にスタンバイ。窓から何度も拳を突き上げると、そのまま公道に繰り出し、約10キロの道のりをドライブした。車内には自身が壁にぶつかっていた時によく聞いていたB’zの「ALONE」が流れた。
高市氏は、「もう東京に持って帰りたいぐらい」と何度もお礼を伝え、愛車との別れを惜しんだ。車はその日から現在まで、奈良市の自動車博物館「まほろばミュージアム」に展示されている。
高市氏は、15日にも召集される臨時国会で内閣総理大臣に選出される見通し。就任すれば日本では初の女性総理となるが、課題が山積している自動車業界への手腕も注目されそうだ。
