田原俊彦、男性客増を全国ツアーで告白「今さら俺の良さに気が付いたか!」 若い女性ファンにも上機嫌

デビュー46年目を迎えた歌手の田原俊彦が9月30日、東京国際フォーラムAで全国ツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025 Dance with KING of IDOL 踊るパワースポット!」の東京公演を開催した。1980年のデビュー曲『哀愁でいと』から32年10か月ぶりにシングルチャートTOP10入りの8位を記録した通算81作目の最新シングル『LIFE IS A CARNIVAL』まで華麗なダンスとパワフルな歌で満員の会場を盛り上げた。

満員の観客の声援を浴びて華麗なステージを披露した田原俊彦【写真:西村彩子】
満員の観客の声援を浴びて華麗なステージを披露した田原俊彦【写真:西村彩子】

全国ツアー『TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025』東京公演を開催

 デビュー46年目を迎えた歌手の田原俊彦が9月30日、東京国際フォーラムAで全国ツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025 Dance with KING of IDOL 踊るパワースポット!」の東京公演を開催した。1980年のデビュー曲『哀愁でいと』から32年10か月ぶりにシングルチャートTOP10入りの8位を記録した通算81作目の最新シングル『LIFE IS A CARNIVAL』まで華麗なダンスとパワフルな歌で満員の会場を盛り上げた。(取材・文=福嶋剛)

 7月26日の埼玉・サンシティホール 大ホールを皮切りに全国19か所を回る全国ツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025 Dance with KING of IDOL 踊るパワースポット!」を開催中のトシちゃん(田原の愛称)は、この日の東京公演で折り返しの11公演目を迎えた。今年64歳を迎えたとは思えない衰え知らずの激しいダンスで全国各地のファンに全力投球の熱いステージを届けている。

 ステージに上がったトシちゃんは、少しほっそりとした印象でいつもと変らない引き締まったスタイルを披露。最初のMCで「元気ですかー! 1、2、3、4、5、6、7、ハッピー!」と定番のあいさつをぶちかまし、スタート直後から会場のボルテージは最高潮に。

 シングル曲だけでも81作というぼう大な持ち曲の中から今年はどの曲を歌ってくれるのかファンにとっては毎回楽しみの1つだが、ノンストップでダンスと歌を披露する定番のヒット曲メドレーも見逃せない。今年8月31日にオンエアされたBS-TBSの音楽番組『MUSIC X(ミュージッククロス)』では、自身最長となる13曲、14分20秒というノンストップのヒット曲メドレーに挑戦して話題となったが、今回のツアーも2時間のセットの中に10分を超えるスペシャルメドレーを披露し、キレキレのダンスと歌で大歓声を浴びた。

 そして近年のお決まりになっている歌い終わった後に疲れ切ってフラフラになるパフォーマンスでも観客を笑わせた。東京公演では「本当にきついんだよ……」と冗談なのか本気なのか分からない姿を見せるとファンも少し心配な表情を浮かべた。ところが次の曲が始まるとトシちゃんの表情が一変し、一切息を切らさず、何度も足を高く挙げる華麗なパフォーマンスで驚かせた。その姿はまさに『KING of IDOL』。まるでゴング(=イントロ)が鳴った瞬間に全力でリング中央に向かうボクサーのように1曲1曲に全力で向き合うトシちゃん。そんな硬派な一面に魅せられた男性ファンが年々増えているという。

 この日も「トシちゃーん、会いたかったー!」という野太い声が聞こえるとトシちゃんも「男子ーー!」と叫び、集まった男性ファンが一斉に大きな声援を送った。「地方に行くと3割くらい男子なんだよ。うれしいことですよ。きっと昔はなかなか来れかったと思うんだけどね。……今さら俺の良さに気が付いたか!」と笑顔を見せながら話すと大きな拍手が起きた。

64歳になっても現役アイドルそのものだ【写真:西村彩子】
64歳になっても現役アイドルそのものだ【写真:西村彩子】

客席にいた94歳の母・千代子さんを紹介「今も健康でいられるのはお袋のおかげ」

 これまでトシちゃんを支えてきた女性ファンへの感謝も忘れない。「僕のファンの方は45年前からかわいい子が多かったんですよ。今は……。アハハハ。今はキレイになっちゃったから(笑)」とギャグを交えてありがとうを伝えた。

 さらに「11トントラック2台で全国あちこち回って、総勢30名以上いるスタッフが今日も朝7時からステージを作っていい仕事をしてくれました。そしてダンサーとバンドのみんなが僕をサポートしてくれています」と大切な仲間の紹介も忘れなかった。

 ライブの途中で客席に下りたトシちゃんは1階席をぐるりと一周し、間近でファンと触れ合った。すると「完全に昭和だな(笑)」と観客を見ながらボケをかまし、「じゃあ平成生まれの人はいるかな?」と問いかけると大勢の人が手を挙げ、「嘘つけ!」とすかさずツッコミを入れて会場を笑いの渦に包み込んだ。ここで平成生まれの女性ファンを見つけると、うれしそうな表情を浮かべ「お母さんに強引に連れてこられたの? Snow Manじゃないぞ」とボケながら女性ファンに感謝した。

「今日はお袋も来ていて94歳になりました!」と2階席で見ていた母・千代子さんを紹介し、「今も健康でいられるのはママの血がたくさん流れているおかげなのかなって。まあ、そんな話より、みんなには長生きしてほしいんですよ。だってみんなが元気でいてくれないと僕はステージに立てないからね。今年もあっという間にツアーが終わると思うんだけど、今度はすぐディナーショーの準備があって、来年(のツアー)もすでに18本決まっているので、きっと来年もいい年になるから。みんなしっかり健康管理をしてまた会いにきてほしいなって思います」とあいさつ。アンコール含めて約2時間のショーを走り切った。

 最後はステージ中央で倒れ込み、ヘトヘトになっていたが、カーテンコールでは、ステージの端から端まで全速力で走り、まだまだ元気なところをアピールした。

 東京公演が終わり、最寄り駅までの帰り道では「あれは本物のプロフェッショナルだよ」「64歳であんなに足が挙るのかよ」といった男性客の弾んだ声を始め、口々に感想を語り合っている楽しそうなファンの姿が印象的だった。

 全国ツアー「TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2025 Dance with KING of IDOL 踊るパワースポット!」は、西日本、九州を巡り、11月8日の福岡・宗像ユリックスまで続き、12月5日からは「TOSHIHIKO TAHARA CHRISTMAS DINNER SHOW 2025」が全国で5公演を行われる。

 そして、この日のライブの模様が11月22日午後7時から動画配信サービス・Huluで独占有料配信が決定した。詳細はHuluの公式サイトでチェックできる。

次のページへ (2/2) 【写真】田原俊彦、全国ツアー東京公演のショット
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