水田わさび、『ドラえもん』の先輩・大山のぶ代さんを追悼「唯一無二の存在の方だった」

アニメ『ドラえもん』のドラえもん役で知られ、2024年9月29日に老衰のため、90歳で亡くなった声優・大山のぶ代さんを偲ぶ会が29日、都内で開かれた。セレモニーには、野村道子、水田わさび、十朱幸代、山田邦子らが参列。囲み取材に応じた水田が、大山さんへの思いを明かした。

大山のぶ代さんを偲ぶ会に参列した水田わさび【写真:ENCOUNT編集部】
大山のぶ代さんを偲ぶ会に参列した水田わさび【写真:ENCOUNT編集部】

「新人の頃に共演をさせてもらっていた」

 アニメ『ドラえもん』のドラえもん役で知られ、2024年9月29日に老衰のため、90歳で亡くなった声優・大山のぶ代さんを偲ぶ会が29日、都内で開かれた。セレモニーには、野村道子、水田わさび、十朱幸代、山田邦子ら友人や関係者、約250人が参列。囲み取材に応じた水田が、大山さんへの思いを明かした。

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 2005年からドラえもんの声を引き継いだ水田は、セレモニーに参加して「新人の頃に共演をさせてもらっていたので、またもう一回、マイクの前に立っている大山さんに会えた感覚でした」とコメント。「20年前にとてつもなく大きくて太いバトンを受け取ったのですが、先輩方がとても丈夫な絶対に壊れることのないレールを26年間かけて敷いてくださった。そのレールは絶対なので、それに甘えつつ安心して、毎週お芝居をして、まだよちよち歩きですがその上を一歩一歩、先輩の力を借りて歩いている感じです」と感謝した。

 ドラえもんを演じるにあたって大切にしていることを聞くと、「『夢と希望を全世界の子どもたちに』というのが、藤子先生のメッセージでありますし、大山さんもどこに行っても子どもたちに大人気で、声でみんなに元気を与えていた。私も同じように子どもたちに夢と希望と元気を与えられればいいなと常日頃思っています」と大山さんの意志を継ぐことを決意。「大山さんがいつもスタジオに入って来たら、スタジオの中が明るくなって、唯一無二の存在の方だった」と追悼し、「その明るさは私もぜんぜんですけど、すごく意識するようにしています」と思いを語った。

 大山さんは、1957年に『名犬ラッシー』の吹き替えで声優デビュー。79年からは『ドラえもん』の声を2005年まで26年間務めた。08年、心筋梗塞と脳梗塞を併発して緊急入院。15年には、認知症であることが公表されていた。

 祭壇には、映画『ドラえもん』のインタビューの際に撮影された写真が飾られ、祭壇は大山さんが好んだ紫色のカーネーション、トルコキキョウ、白の胡蝶蘭、スプレーカーネーション、スプレーマム、バラ、8000本の花で彩られた。会場には、生前の写真や『ドラえもん』の台本など、思い出の品が展示された。

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