実況席も思わず「ごめんなさい」 35歳・矢地祐介が「うるせーよ!」に覗かせたプライド【RIZIN】

第5試合では35歳のベテラン・矢地祐介(フリー)が初参戦の芳賀ビラル海(MASTER JAPAN TOKYO)に2R・鮮やかな一本勝ちを飾った。矢地の一本勝ちは昨年2月の白川陸斗戦以来、1年7か月ぶり。MMA戦績は28勝15敗。会見では試合後のマイクで発した「RIZINも佐藤映像も、うるせーよ!」発言について言及した。

会見に登壇した矢地祐介【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇した矢地祐介【写真:ENCOUNT編集部】

現状にも言及「ライト級では最下層にいると思ってる」

格闘技イベント「RIZIN.51」(2025年9月28日、愛知・IGアリーナ/ABEMA PPVで全試合生中継)第5試合RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)

 第5試合では35歳のベテラン・矢地祐介(フリー)が初参戦の芳賀ビラル海(MASTER JAPAN TOKYO)に2R・鮮やかな一本勝ちを飾った。矢地の一本勝ちは昨年2月の白川陸斗戦以来、1年7か月ぶり。MMA戦績は28勝15敗。会見では試合後のマイクで発した「RIZINも佐藤映像も、うるせーよ!」発言について言及した。

 RIZIN初参戦の相手に鮮やかなフィニッシュで貫禄を見せた矢地。試合後のマイクでは「RIZINも佐藤映像も、矢地はもう終わりだとか、引退だかとか、うるせーよ!」と絶叫していた。

 試合後は「ホッとしてます。一本で勝つことができてよかった」と胸をなでおろしつつ、マイクについて問われると、「今後もよろしくお願いします。まだまだ(笑)」と笑いながら振り返った。

 長らくRIZINのライト級をけん引してきた矢地。2017年の初参戦から5連勝も、その後は朝倉未来、ホベルト・サトシ・ソウザらに敗れ、最近は勝ったり負けたり。前回は昨年の大みそか、デビュー戦の桜庭大世に秒殺負けを喫していた。

 今回の相手、芳賀もRIZINデビュー戦。35歳の現在、若手のステップアップの相手という位置づけに。煽り映像でもいじられる、そんな現状に複雑な思いを抱えていた。

 それがマイクでの「うるせーよ!」につながった。思わず実況席の面々からも「ごめんなさい」と謝られていたが、会見では発言について真意を明かした。

「前回の負けは大きかったですし、格闘家は勝ち負け命なのでわかる。ですけど、思ってるよりもそういう雰囲気になっていたので、言えてよかったです」

 笑顔を交えながらも、長くRIZINを引っ張ってきたというプライドがあった。

 一方で「ライト級では最下層にいると思ってる」と現状を分析。「まだまだベルト目指してるんで。1個1個与えられたオファーを勝って、説得力をつけていくしかない」と再びトップ戦線に絡んでいくと意気込んだ。

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