民泊に「過去最低のお客」チェックイン時の“嫌な予感”が的中 ネットもあ然「これはひどい…」
民泊での利用者による迷惑行為が相次いでいる。先月下旬、ある民泊のオーナーが身勝手な利用と施設の損壊があったことをSNS上に報告。ネット上で批判の声が寄せられている。オーナーによると、チェックインの段階から“予兆”があったそうで……。大阪でサウナ付きの一棟貸し切り型民泊施設を運営する「プライベートサウナ縁」のオーナーに、詳しい話を聞いた。

「過去最低のお客さん」チェックイン時から異変
民泊での利用者による迷惑行為が相次いでいる。先月下旬、ある民泊のオーナーが身勝手な利用と施設の損壊があったことをSNS上に報告。ネット上で批判の声が寄せられている。オーナーによると、チェックインの段階から“予兆”があったそうで……。大阪でサウナ付きの一棟貸し切り型民泊施設を運営する「プライベートサウナ縁」のオーナーに、詳しい話を聞いた。
「過去最低のお客さんが来た。チェックインの案内の時『店員さんは僕らがチェックインした後、どこにいるんですか?』って言われた時点で嫌な予感はしていた」
先月24日、SNS上に投稿された写真には、囲炉裏風に仕立てあげられた空間が無残に踏み荒らされ、表面が剥がされた様子が収められている。装飾の縁には手を触れないよう求めるピクトグラムや注意書きが添えられており、ボロボロに剥がされた装飾からは悪質さがうかがえる。
オーナーによると、破損されたスペースはもともとは掘りごたつだった場所に珪砂を敷き詰めて固め、囲炉裏風に演出したもの。今年6月のオープンからわずか3か月しかたっておらず、専門の職人に依頼した場合の修繕費用は5万円ほどになるものの、今回はオーナー自ら修繕したため具体的な損害額は算出できないという。
投稿には「え? え? どゆこと?? 床破損?」「これはひどい…」「何をどうすればこんな状態になるのか…」「こんな破損、故意しか感じへん…」「デポジット取るべきでしたね」「手か足でいじったあとがある気がする。踏み外したレベルじゃない」「興味本位で触ってもここまで壊さないだろ」「めちゃくちゃ悪意を感じますね…」「しっかり法律に則って対処していきましょう! 泣き寝入りはする必要ない」「警察に器物損壊の被害届を出して!」など、さまざまな反応が寄せられている。
オーナーが当日の状況を説明する。
「最初は20代の日本人の方2名のご予約でしたが、当日19時頃に1人がチェックインに訪れ『人数増えてもいいですか?』と。一棟貸しが売りの施設なので、『宿泊でお1人様1万円、泊まらなければ1人5000円いただけるなら大丈夫ですよ。もし無断で宿泊された場合は追加で1万円をいただきますが、何人になりそうですか?』と聞きましたが、『まだ分からない』という答えでした。話を聞いたところ、大阪府内で翌日に行われるレゲエのフェスイベントの設営スタッフだそうで、『管理人さんはこの後はどこにいるんですか?』と聞かれ、嫌な予感がしたので、管理棟から入口の門に設置したインターフォンのカメラで、施設内に入った人数を数えていました」
オーナーが日付が変わるまで様子を確認していたところ、当初2人の予約だったはずが、入れ代わり立ち代わりに総勢8人もの人間が出入りし、サウナや休憩などで施設を利用。一度「囲炉裏の一部をちょっとだけ剥がしてしまいました」という連絡はあったものの、人数の報告は一向になく、午前2時の時点で5人が施設内に留まっていたという。また、予約者で最初にチェックインに訪れた若者はそれっきり戻ってくることはなかった。
「私も仮眠を取っていたところ、翌朝7時頃から1人また1人と帰りはじめ、最後の2人が帰ろうとするところを慌てて呼び止め、宿泊代金をもらってないことを伝えました。予約した人に電話したところ、『自分は泊まらなかったので、今いる2人とプラマイゼロで2人分です』と。残った2人に、本当に2人だけだった? もう一度確認してと聞くと、何やら電話で相談した後に『すみません、やっぱり4人でした』と。これはもうダメだと思い、カメラで5人泊まったのは確認してるからと、5人分の宿泊代金5万円は払ってもらいました。その後、清掃に入ったところ、囲炉裏が破損しているのを発見した次第です」
利用人数の虚偽申告や施設の破損への請求について、オーナーは「民泊だから仕方ない部分もあるのかなと、悩んでいます。レビューで評価が下がって印象が悪くなるのも困るし……」と複雑な胸中を吐露。今後の対応については検討中だとしている。
