「この状態で食べる?」常連客に提供のハンバーグが物議 シェフは「大丈夫」もネット「これは怖い」

何度か通っている飲食店で頼んだハンバーグを食べようとしたら、違和感が。「火が通っていないのでは……」。中身の“レア状態”が気になった。調理を担当したシェフが自ら出てきて「大丈夫」と断言したものの、一口食べて「生の味」に不安が増してきて、どうしても箸が進まなかった。一般的に、ひき肉の生焼けは食中毒のリスクがあると言われている。モヤモヤした思いを抱えているというSNS投稿者に話を聞いた。

ハンバーグの焼き加減は気になるところ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ハンバーグの焼き加減は気になるところ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

お気に入りの店でいつも頼むメニューだったのに…

 何度か通っている飲食店で頼んだハンバーグを食べようとしたら、違和感が。「火が通っていないのでは……」。中身の“レア状態”が気になった。調理を担当したシェフが自ら出てきて「大丈夫」と断言したものの、一口食べて「生の味」に不安が増してきて、どうしても箸が進まなかった。一般的に、ひき肉の生焼けは食中毒のリスクがあると言われている。モヤモヤした思いを抱えているというSNS投稿者に話を聞いた。

 きのこなどが入ったホワイトソースのハンバーグメニュー。切って中身を見てみると、肉の色はピンク色に見える。

「先日のことだけど、たまに行くお気に入りのカフェで、いつも頼むメニュー。中がレアすぎて、店員さんに聞くと、『シェフに確認します』と。直接シェフが来てくださり、『食べて問題がないのであれば食べるんですけど、平気ですか?』と聞くと、『大丈夫な状態です』と断言されたので、『わ、分かりました』と終わり。

 一口食べて、やっぱり生の味で箸も進まず、お野菜だけ食べていたら、店員さんが『不安なまま食べるのも申し訳ないので、作り直してきます!』と下げてくれました。

 火を通すだけでよかったのですが新しく作り直してくれて、しっかり茶色に火が通っていて、おいしくいただきました。

 この状態で普通は食べるのだろうか、、、?」

 3児の子育てに励む女性は、提供された食事で疑問に思った出来事をSNSで報告した。

「メニューはハンバーグです。店のサイトを見に行きましたが、肉についての記載はありませんでした。ひき肉で合挽き肉かな? と思っています。レアと言うより、火が通っていないのではと不安になりました」と話す。

 当日は家族と一緒に食べに来ていた。「実は全員、中がピンクだったのです。シェフの方は『火が通っているので大丈夫です』とおっしゃって、私が『じゃあ食べても問題なく大丈夫ということですね。分かりました』と返事をするという会話の内容でした。その後にどうしようか、平気だって言うし……などと話をしながら野菜などをつまんでいたところ、店員さんが『不安な気持ちで食べるのも申し訳ないので、代えてきます!』と言ってくださり、うれしかったです。こちらからは『焼くのでもレンチンでも何でも、火を通していただければ大丈夫ですので、すみません、ありがうございます!』と話しました。ハンバーグもご飯も交換してくださいました。お腹いっぱいになってきましたが、おいしかったです」と振り返る。

 厚生労働省の公式サイトや公式SNSなどによると、「ハンバーグなどのひき肉製品を生焼けのまま食べると、食中毒の危険性があります。生のひき肉を使った製品は中心部までの加熱が必要です」などと注意喚起している。

 今回はハンバーグの加熱の度合いが心配になったが、店員の対応を責めているわけではないという。「もし客側から焼き加減について問い合わせがあった場合、もう少し追加で火を通すなどの対応をしてもらえたらいいな、と今回のことで思いました。『大丈夫』と言われたら何も言い返すこともできず、どうしようかなと悩んでしまうので。店員さんはいつもより赤いなと思ってくれて、こちらの不安な気持ちをくんでくれたのだと考えています。優しさがありがたかったです。スタッフさんもシェフもお優しい方でした。ただ、あの赤さで食べられるというのは、人の価値観の違いなのかなとも思ったのですが、私は食べたくありませんでした」と、複雑な心境を明かす。

実際のハンバーグメニュー【写真:本人提供】
実際のハンバーグメニュー【写真:本人提供】

「スタッフさんもシェフもお優しい方でした」

 投稿は反響を呼んでおり、ネット上では「これはあかんやつです!」「ヤバすぎる赤さ」「専門家じゃないですけど…これは止めておいたほうがいいパターン」「ひえーこれは怖いです!! 何より主さんがお腹壊さなくて良かったです!!」「無理です」「ハンバーグでレアは怖いです」「挽肉は製造過程で肉の表面にいる細菌を肉の内側に巻き込んでしまうので、加熱が充分でないモノは食べない方が良いですね」など、不安視する声が相次いだ。

 生肉によく火を通すことには、改めて気を付けたいところだ。投稿者の女性は「お腹が減ってよし食べるぞという時に、『おいしい!』と笑顔でいられればそれだけでもう幸せです。でも、食べてお腹大丈夫かなという不安を抱きながら食べるのは、それはおいしいではなくなってしまう、と痛感しました。飲食店に安心安全・清潔さがあるのはもちろんですし、おいしく穏やかに食を楽しめることが一番だと改めて思いました。今回もしっかり最後まで食べました。おいしくいただきました」と話している。

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